主婦がサロン開業で大失敗。生活苦からトンデモないバイトを…
ピンチの梓さんを救ったのは、とある求人広告でした。
「『自宅でできる』『高収入』の広告にひかれて登録したのは、出会い系サイトのチャットレディでした。デリヘル嬢のアポを取り付けたり、アダルトチャットに誘導するバイトなのですが、中には写真を送ってという客もいて、対応が遅いとクレームが来ることもあります」
梓さんは客に文句を言われながらもなんとかアポをとって、ネットワークビジネス商品の自腹分をまかなえるほどにはなりました。
「でも、夜中にもパソコンを触っている私に、夫が怪しむようになってきたんです」
そして、ついに夫にもバレてしまう時がやってきます。
「身体を売っていたわけではないのでチャットのことはそこまで責められませんでしたが、ネットワークビジネスのノルマのことを知ると激怒され、半強制的に退会させられてしまいました。自宅サロンは閉店し、大量の化粧品だけが残りました。今はそれをフリマアプリで売って、細々とパートをする生活に戻っています。
結構、派手に勧誘していたため、知り合いも大分離れていきましたし、サロネーゼ仲間の間では色々と噂されたので今では孤立しています。お金が溜まったら、別の町に引っ越すことも考えていますね……」
「オイシイ仕事」には必ず裏があるもの。生活が苦しかった梓さんには、その判断ができなかったといいます。身体を売っていなかったので離婚は免れたそうですが、もしそうだったら……と考えると恐ろしい結果になっていたかもしれません……。
―夫・彼氏に隠している&隠されていたトンデモないこと vol.8―
<文/結城 イラスト/ただりえこ>
【結城(ゆうき)】
恋愛ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer

結城
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
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