「出会った時についた嘘をすっかり忘れていました。親に挨拶なんて行ったらすぐにバレてしまう……と考えながら、どうやってごまかそうかと考えていました。

でも、そんな私の浅はかな考えは一瞬で打ち砕かれました。彼が私のことをご両親に話したところ、
彼の両親が私の身辺調査を依頼したそうなのです。意外と庶民的に見えた彼こそが実は名家のお坊ちゃまで、彼はそんな家柄が嫌であえて庶民的にしていたそうです。
私の学歴から家柄の嘘は全てバレてしまい、両親から猛反対されたそうです。そこから怪しいと思った彼の両親に興信所まで付けられ、私が港区で遊びまくっていたこともバレてしまいましたね……。彼からは『学歴がどうこうよりも嘘をつかれていたことがショックだった』と言われて、返す言葉がありませんでした……」
結局、そのまま自然消滅という形で婚約は破談になってしまいました。婚約破棄から1年、聡美さんは今、どうしているでしょうか?
「今は、新しい彼ができて結婚に向けて準備中です。彼とは、婚約破棄になった時にヤケ飲みしていた近所のバーで知り合ったので、婚約破棄の理由も私の経歴もすべて知っています(笑)。
あれ以来、港区で飲むことはきっぱりやめて今では彼と居酒屋デートや家飲みを楽しんでいます。彼はいわゆる高スペックではないけれど、人柄が良くてご両親もとてもいい人です。やはり無理をして嘘をつくよりも、ありのままの自分で付き合える人が1番ですね」
キラキラ女子に憧れて、つい嘘をついてしまった聡美さん。結婚となると身辺調査をする男性も多いようなので、嘘は禁物ですね。
―
「結婚」泣き笑いエピソード vol.5―
<文/結城 イラスト/ワタナベチヒロ>>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
【結城(ゆうき)】
恋愛ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
@yuki55writer結城
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
@yuki55writer