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愛犬の様子がおかしい。「老い」と言われた症状は大病の予兆だった

16歳の愛犬を亡くした心理カウンセラーが考えるペットロス Vol.15>

 16年一緒に暮らしたゴールデン・レトリーバー「ケフィ」を、2017年4月に亡くした木附千晶さん(心理カウンセラー)。ケフィはメニエール病などと闘い、最後は肝臓がんで亡くなりました。前後して3匹の猫も亡くし、木附さんは深刻なペットロスに陥ります。自分の体験を、心理カウンセラーとして見つめ、ペットロスを考えます。

ケーキを見つめるケフィ

木附さんと16年間一緒に暮らした「ケフィ」。ケーキを見つめ、おやつの時間を待っている様子。

長年の相方を失って…愛犬の身体に異変が


 17年間連れ添った愛猫・でんすけを見送った2015年9月頃から、ケフィに明らかに「今までとは違う」様子が見てとれました。

 まず、秋になって空気が乾燥してきてもいっこうに皮膚の状態が改善しなくなったのです。病気らしい病気もしたことがない元気なケフィでしたが、子犬の頃から唯一、弱かったのが皮膚でした。ひどくなると耳の中や脇の下などの湿気が溜まりやすい部分の皮膚が赤くただれ、毛が抜けることなどもありました

 抗生物質を飲んだり、塗り薬をつけたり、その部分だけ毛を梳(す)いてたりしていましたが、毎年、梅雨から夏にかけては皮膚病に悩まされました。

宮古島でのケフィ

2011年、宮古島で過ごしたときのケフィ

 そんな皮膚病にいちばんの薬は、なんと「海!」でした。数日間、海で泳ぐとなぜかてきめんな回復を見せたのです。

 ところが、2015年の夏は海に入ってもぜんぜん良くなりません。とくにひどかったのは左前足の付け根から胸にかけて。秋になって空気が乾燥してきても、状態は悪化し続け、毛が抜け落ちた部分は広がり、赤みが増していきました

 獣医師やトリマーさんにも相談し、それまで3週間に1度くらいだったシャンプーを10日おきに増やし、「皮膚トラブルにいい」というシャンプー剤があると聞いては試す、ということを繰り返しましたが、一向に改善の兆しはみられませんでした。

おやつやご飯も選り好みするように


 実は、この「ひどい皮膚病」はリンパ腫のはじまりでした。それなのに私は、抗生物質とシャンプー、皮膚の手入れをただ繰り返していました。今までに無いほど長く抗生物質を飲ませているうちに、薬を嫌がるようになりました。

 それまでは、おやつをあげるときと同じように「座れ」や「待て」をしてからあげると、「おやつだ!」と思うのか、私の手から、美味しそうにポリポリと食べてくれていたケフィだったのに、注意深く匂いを嗅いで、少しでも怪しそうだと吐き出してしまいます。

ごはんを催促

元気にごはんを催促していたケフィ

 おやつに挟んだり、ご飯に混ぜたりしても、何回か繰り返すと気がついてしまい、今度はそのおやつも、ご飯も食べなくなりました。そんなことを繰り返すうちに、薬が入っていないご飯まで選り好みをするようになっていったのです。

 もともとはとっても食いしん坊な犬だったので、体重コントロールと健康維持のため、カロリー控えめのドッグフードに、野菜と肉もしくは魚を煮て“おかず”をつくり、それをトッピングしてあげていました。量が増え、水分も多くなるのでけっこうな量を食べた満足感があったようです。老化が気になるようになってからは、さらに野菜でつくった発酵酵素をふりかけ、朝晩は関節に効くというタブレット錠のサプリメントも飲ませていました。

 ところが2015年の晩秋頃から、“おかず”の野菜の量が多かったり、お肉の種類が気にいらなかったりすると、ご飯を残すようになりました。サプリメントもお気に入りのおやつにくるんだりしないと「薬だ」と思うのかプイッと横を向いてしまいます。

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だれもが「老犬だから」と言うけれど

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