心が疲れ果てた人へ…医師がオススメ「温泉で幸せホルモンが出ます」
自分ではコントロールしにくいイライラを、温泉で整える
温泉に入るだけで分泌する「幸せホルモン」
これは、温泉に首まで浸かって温まると、幸福感を高める2種類のホルモンが分泌されることによるものと考えられます。ひとつは、「なんだか気分が落ち込む」「元気が出ない」といった、いわゆる「うつ状態」を改善する「セロトニン」。セロトニンには、精神を安定させる効果が期待できます。
加えて、温泉で得られる「オキシトシン」と呼ばれるホルモンには、ストレスを緩和し、幸せな気分をもたらす効果があるとされています。最近はオキシトシンがある種ブームになっていて、マザーズタッチのように触れることでオキシトシンを出すといったマッサージもあるようです。
オキシトシンが活発に分泌される代表的な場面は、「子どもに愛情を注ぐ瞬間」とされています。赤ちゃんを愛おしいと思い、守りたいと考えるのも、オキシトシンの分泌が影響しているのです。
したがって、子どもがいない方や、いたとしても反抗期を迎えるなどして関係が悪化してしまうと、愛情を注ぐべき対象がなくなるためオキシトシンを十分に分泌できなくなってしまうようですが、オキシトシンは、温泉に入るだけで簡単に分泌させることができます。
以上、ご紹介したように、温泉には、リラックスして日頃溜め込んだストレスなど、いわば“心の毒”を解消するとともに、幸福感を得られるという、ほかでは得られない特徴があります。仕事など日常生活で疲労やストレスを感じる方は、ぜひとも温泉を利用してみてください。

一石英一郎氏(撮影/林紘輝)
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『医者が教える最強の温泉習慣』 動脈硬化、糖尿病、高血圧、がん、うつ、慢性疲労、肩こり、不眠etc.。温泉が持つ驚異的な健康効果をエビデンスに基づき医学博士である著者が解説
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