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彼の家族とどう付合うべき?「嫌われないように…」で離婚した過去<目指せ!デキたら婚>

おおしまりえの 目指せ!デキたら婚  恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。  結婚よりも子どもが欲しい。そんな自由な決意からスタートした“目指せ!デキたら婚”。しかし、あれよあれよと結婚へ向けて舵が切られ、マリッジブルーの海をこえ、気づけば「彼のご両親への挨拶」というビッグウェーブが近づいてきます。 おおしまりえ 結婚に対する苦手意識はなくなっても、やっぱりノリノリではない筆者。そしてなにより、必然的な理由はないけれど、気持ちの問題から「婿を取りたい」と言い出した私の決意は、どうなっていくのでしょう。

おみやげ忘れ、空港であたふた!

「やっべー忘れた!」  羽田空港で絶叫する女が一人。そう私です。  彼の実家へ向かうべく、羽田空港に到着したのもつかのま。前日のバタバタから手土産を買うのを忘れ、完全に旅行気分満載で飛行機に乗り込んでいたのです。  彼の実家は北海道。遠方で頻繁に行けないことから、今回の旅は私と彼だけが出向くのではなく、私の両親も来訪し、ご挨拶とプチ結納的な会食も執り行い、さらに旅行まで満喫してしまおうと計画されていました。 空港 どのタイミングで「息子さんを私にください」と言うべきか。そもそも結婚に対してノリノリの私の父を野放しにして大丈夫なのか。  不安ばかりが頭をかけめぐり、結局要のお菓子を買い忘れてしまったのでした。序盤から緊張によるポンコツぶりが全開なのですが、そんな緊張をよそに、私の両親は楽しそうに北海道を満喫しているではありませんか。 「結婚の件、どうやって説明するつもり? 私から話すべき?」  心配症全開でガチガチの私に対し、母親は「まーお父さんが話すでしょ」と呑気なもの。当の父親は「あーそうだなあ」とこれまた呑気に北海道の空気を吸い込みます。  結婚する予定の相手、仏くんはというと、「事前に話はしているから、大丈夫じゃない?」と、まるで私の両親と息をあわせたかのように、落ち着き払っています。  常々最悪の状況を想像する癖のある私は、会食中にもし仏くんのご両親が「婿とか意味わかんないこと言われてもねえ!」と怒りだしたらどうしよう……。そんでもって、私の父親の怒りっぽさが炸裂したらどうしよう……と、まだ見ぬ相手に、柄にもなく震え続けていたのでした。

そうして迎えた顔合わせは……

顔合わせ そんなこんなで迎えた顔合わせ。優しい仏くんのご両親は、やはり仏のようにおおらかで、とてもいい人たちでした。が、しかし、終始緊張に緊張をかさねて臨んでしまった私といえば、ほとんど打ち解けられずに2時間強、ひたすら出されたカニをしゃぶり続け、そしてビールをあおり続けていたのでした。  ああ恥ずかしや。普段人見知りなんて全くしないし、なんなら年上の人の接客なんて死ぬほどしているはずなのに、不思議と緊張するときはするものなのです。  同時に、まったく心の距離が縮まないこの独特な空気を感じながら、私は1つのことを思い出していました。それは、1回目の結婚のときの、義両親との関係です。
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嫌われないよう、偽りの自分を演じていた
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