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Vol.4 学歴の低い彼女が「かわいそう」で結婚して、離婚・再婚した男性の胸の内

ぼくたちの離婚 Vol.4 「かわいそう」だから結婚した】  4年前に再婚した田中元基さん(仮名/41歳)に元妻のことを聞いても、なんだか要領を得ない。「普通の、か弱くて優しくていい子でした」。離婚の理由は「うーん、彼女はすぐに子供を作りたかったけど、僕はいらなくて……」。それ以上、言葉が出てこなかった。 ぼくたちの離婚Vol.4 森山未來似の田中さんの職業は、大手IT企業が運営する有名WEBメディアのディレクター。10年ほど前、WEBメディアの存在感が今とは比べ物にならないほど小さかった頃、当時勤務していた大手出版社の高待遇を捨てて転職したという。

再婚相手は「結婚に変な夢を見ていなかった」

 田中さんは29歳の時、1つ歳下の里美さん(仮名)と7年にわたる交際の末に結婚。しかし結婚生活は3年で破綻した。それにしても、里美さんの人となりについての説明が極端に少ない。らちがあかないので、話題を現在の再婚相手に変えてみた。 「今の妻、亜希子(仮名)は僕と同業者で、歳は5つ上です。複数のIT企業が集まるコンベンションというかアワードというか、そういう席で知り合いました。亜希子の勤務先も、うちと同じくらい有名なWEBメディアをいくつか抱えるIT企業です」  田中さんは離婚した3年後、35歳の時に40歳の亜希子さんと知り合い、37歳の時に42歳の亜希子さんと結婚した。ちなみに亜希子さんは初婚である。現在、ふたりの間に子供はいない。 「亜希子は出会った時点でそれなりにいい年(40歳)だったため、恋愛を巡ってはそれなりに悲喜こもごも経験していましたし、結婚に変な夢も見ていなかった。運命の相手と大恋愛の末に結ばれる――みたいな期待も、婚活に焦ってる様子もなかったです」   再婚相手は結婚に変な夢も見ていなかった 亜希子さんと再婚した理由を率直に聞くと、率直な答えが返ってきた。 「金銭的に支える必要がなかったからです。彼女は収入もポストも、ぶっちゃけ僕より上。当時も今もです。結婚してからも財布は完全に別だし、彼女の貯金額も知りません。あ、もちろん彼女の見た目も性格も、普通に好きですよ(笑)」  しかし、むしろ驚いたのは次の事実だった。 「今、亜希子とは一緒に暮らしていないんですよ。亜希子が上海の支社に赴任中なので、僕はひとり暮らし用のマンションに住んでます。一昨年までは僕がバンコクにいて亜希子が日本でした。実は結婚後に同居した期間がほとんどないんです」 「お互い海外赴任がこれから多くなるだろうことを織り込み済みで結婚した」と田中さんは言うが、せっかく結婚したのに長らく別居とは……。寂しくはないのだろうか? 「実は亜希子と結婚するにあたり、“同居”はマストではなかったんですよ。同じマンションで別の部屋に住むのもありかもね、って話をしてたくらいですから」  結婚した理由は、相手を金銭的に支える必要がないから。しかも、一緒に暮らさなくても構わない。では、そもそもなぜ結婚したのだろうか?
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同居も求めない田中さんが再婚した理由
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