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愛犬が意識を失って倒れた。病院でまさかの診断が…|ペットロス Vol.17

健康診断では何も問題なかったのに

 年末年始には、ケフィに雪遊びさせるための飛騨高山旅行が控えていました。「念のため」と、飛騨高山に至るルート沿いや岐阜県近辺で夜間や元旦でも緊急対応をしてくれる動物病院をピックアップしてプリントアウトしました。「念のため」に倒れて起き上がれなくなったときに備えて引っ張り上げる持ち手の付いた大型犬用介護ウェアも購入しました。
ケフィとでん

ケフィとでんはとても仲良しだった

どれもこれも念のため。動物病院で診てもらっても異常は見つからなかったんだから大丈夫」  でも、どうしても気持ちが落ち着きません。思い切って動物病院に緊急の健康診断を申し込むことにしました。通常は1月くらい前から空き状況を確認して予約するのですが、事情を話すと、年末にもかかわらずすぐに対応してくれました。  老犬になってから、ケフィは年に数回、健康診断をしてきています。最後に検査をしたのは1月半ほど前。多少、気になる数値はありましたが、「この年齢なら許容範囲。とくに症状がなければ経過観察で」と言われたばかりです。臓器のレントゲンもエコーの結果も、すべて問題なしでした。

1ケ月半前とは全く違う診断に驚く

 ところが、このときの結果は1月半前とはまったく違っていました。検査をしてくれた長年の主治医は「心臓に何かある! 肺の映像ももやがかかって腹水も貯まっている」と大慌てで腹水を抜いて応急措置をしました。そして、専門医が高度な医療技術を施す動物病院(二次診療病院)に連絡を入れ、「一刻も早く二次診療病院へ」と勧められました。予約が取れたのはその二日後の12月24日。ケフィの誕生日前日でした
眠るケフィとでん

いつも隣り合わせで眠っていたケフィとでん

 毎年ケフィの誕生日前は、ケフィへのプレゼントを選び、ケフィが大好きなローストチキンを予約し、我が家にケフィが来てくれたことに感謝し、ケフィと過ごす年末年始休暇に思いを馳せる、幸せな時間でした。  でも、2015年は違いました。年末の旅行はもちろんキャンセル。チキンやプレゼントは手配したものの、一向に気分は盛り上がりません。私は病院の予約日まで落ち着かない時間を過ごしました。 <文/木附千晶> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【木附千晶プロフィール】 臨床心理士。IFF CIAP相談室セラピスト。子どもの権利条約日本(CRC日本)『子どもの権利モニター』編集長。少人数の「ペットロス」セミナーを開催しています(港区東麻布、カウンセリングルーム「IFF」相談室内)。次回は2018年10月13日(土曜日)13時~16時です。
木附千晶
臨床心理士。「CAFIC(ケフィック) 子ども・おとな・家族の総合相談 池袋カウンセリングルーム」主宰。子どもの権利条約日本(CRC日本)『子どもの権利モニター』編集長。共著書に『子どもの力を伸ばす 子どもの権利条約ハンドブック』など。著書に『迷子のミーちゃん 地域猫と商店街再生のものがたり』、『いつかくるペットの死にどう向き合うか』など。
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