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お肌のシミ、実は9月が危ない。高須院長に聞く「最新シミ対策」

 記録的な猛暑となった今年の夏。うっかり強い日差しを浴びてしまい、「この後、シミになったらどうしよう」とハラハラした人も多かったのでは? 夏場の肌へのダメージが秋以降、どのように影響するのか。また、今からでもできるシミ対策を高須クリニック・高須克弥院長に聞きました。教えて、かっちゃん! シミ対策

紫外線が多いのに油断する9月が危ない

――今年の夏はすさまじい暑さで、カンカン照りの日も続きました。やっぱり、肌へのダメージは相当蓄積されていそうですか? 高須「今年の夏は案外、そうでもなかったかもしれないよ。一歩外に出るだけで、うんざりするような暑さだったでしょう? なるべくエアコンが効いている室内にいようと外出を控えたり、外に出るなら日傘を持ったり、日焼け止めを塗ったり……と、例年よりも気をつけて過ごした人が多いんじゃないかな。  ただ、問題は暑さが一段落した9月以降。夏以外の季節も紫外線がなくなるわけではないからね。むしろ、紫外線に対する意識が低くなるけれど、紫外線量自体はそれなりに多い9~10月、4~5月のほうが危険とも言える。シミをつくりたくなかったら、とにかく紫外線を防ぐのがいちばん」 UVインデックス_edited-1――紫外線を浴びるとどうしてシミができるんですか? 高須「紫外線を浴びると、肌を守るためにメラニン色素がつくられます。日焼けすると肌が黒くなるのは、このメラニン色素のせい。通常は肌のターンオーバーによってはがれ落ちて、肌の色ももとに戻るんだけど、あまりにメラニン色素が多すぎると、そのまま残っちゃうことがある。 『若い頃は日焼けをしても全然平気だったのに、歳をとったらちょっと日に当たっただけですぐシミになる』なんて話を聞いたことない? 若いうちは肌の新陳代謝も活発だから、多少ムチャをしても大丈夫。でも、歳をとったら、そうはいかないんだよね。だから、シミ対策ではまず、『紫外線を浴びないこと』が大前提になる」 しみ発生のメカニズム

紫外線を浴びちゃったあとでできることは?

――うっかり紫外線を浴びちゃった後でもできるシミ対策はありますか? ビタミンCをガンガン摂取するとか……。 高須「うーん。難しい質問だね。ビタミンCの摂取はどちらかというと、紫外線を浴びる前にやっておくべき予防ケアのひとつ。美容医療技術の発達で、紫外線を浴びて、できてしまったシミをとる方法はたくさんあるけど、たっぷりと浴びてしまった紫外線をナシにする方法はないと思ったほうがいいね」 ――もし、シミができてしまったら、どんな治療方法がありますか? 高須「色が薄いものなら、塗り薬で治療する方法もあるし、輪郭がくっきりしたシミの場合は、レーザー治療で改善できるよ。当てることで、シミやそばかすを総合的にケアする光線治療機械もある。 どれがいいかは、シミの大きさや濃さ、肌の状態、あとは患者さんの希望次第。シミ治療初心者に人気があるのは『IPL(インテンシブパルスライト)』。その名のとおり、肌に光を当てることでシミを消して、コラーゲン生成を活性化するから美肌効果も期待できる」
IPL

IPLの施術。ジェルを塗った上からマイルドな光を当てる(写真提供:高須クリニック)

高須「あと、今後のことを考えるなら、シミができにくくなるよう、手を打っておくことも大事。ビタミンCを含む食べ物を一生懸命食べてもいいんだけど、効率よく予防ケアをしたいなら、美容注射が便利だよ。高濃度の成分を、消化管を通さずに直接摂取できるから効率的なの。注射の場合は全身に有効成分が行き渡るまでだいたい5~10分と、時間もかからないので忙しい人にもおすすめだよ」
高須院長

高須院長

======================== <取材・文/島影真奈美> 【高須克弥氏・プロフィール】 1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。近著は『ダーリンは71歳 高須帝国より愛をこめて』、『炎上上等』、続編で最新刊の『大炎上』など ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
高須克弥
【プロフィール】 1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。近著は『ダーリンは71歳 高須帝国より愛をこめて』、『炎上上等』、続編で最新刊の『大炎上』など
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