
『獣になれない私たち』日本テレビ公式サイトより https://www.ntv.co.jp/kemonare/
一方、『獣になれない私たち』(日本テレビ系、10月10日水曜22時スタート)が新垣結衣×松田龍平のW主演で描くのは、アラサー男女のリアルな恋。
周囲に気を遣いまくる女と、世渡り上手で調子よく振る舞う男。頭でっかちで現代社会に生きづらさを感じているという二人の主人公に、自分を重ねてしまう人は多いはず。週の真ん中、水曜日の放送だから、仕事から帰って観るとクタクタになった心に響きそうです。二人の本音のぶつけ合いに、うんうんと頷(うなず)きながらしっとり涙を流したい…。
そんなイマドキの物語を紡ぐのは、脚本家の野木亜紀子。近年、『
逃げるは恥だが役に立つ』(2016年、TBS系)、『アンナチュラル』(2018年、TBS系)を続けて大ヒットさせた彼女の手腕に大期待!

『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』フジテレビ公式サイトより https://www.fujitv.co.jp/tasogare/
さらに、セカンドライフに差し掛かった男女の切ない恋を描くのが、『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』(フジテレビ系、10月11日木曜22時スタート)。
原作は、2000年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した、弘兼憲史による名作マンガ。短編オムニバスの中から傑作として名高い「不惑の星」をベースに人間ドラマが描かれます。

弘兼憲史「黄昏流星群」小学館
「運命の人なんて、何歳で出会うかわからないから、怖いのだ」って、キャッチがまずいいですね~。「いい歳して…」なんてつい自虐的になってしまうけれど、恋に落ちるときは落ちるものです。それを肯定してくれるこのカンジ。
本作では佐々木蔵之介と中山美穂演じる夫婦がそれぞれ図らずも恋に落ちます。堅物だった夫は旅行先で運命の相手に出会い、妻は娘の婚約者に惹かれて。どうしたって幸せになる予感がしません。木曜の夜は許されない恋に悶えましょう。
火曜から金曜まで恋愛ドラマがずらりと揃っております。ああ、楽しみだなぁ。この秋はドラマチックな恋に身をゆだねてみてはいかが?
<文/林らいみ>
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フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。