ドラマ『黄昏流星群』に見る男の弱さ。夫が左遷された時、妻はどう反応すべき?
ある男性は、リストラを告げられたとき、すぐに会社から妻に電話をして正直に話した。妻は「なぜ、あなたが?」と言った。その思いが自分と同じだったため、夫は自身の尊厳を失わずにすんだそうだ。
別の男性は、なかなか妻に言えなかったが、あるとき思い切って話した。すると妻は冷ややかな目で夫を見ながら、「私と子どもたちの生活はどうなるの?」と言ったそうだ。それを聞いて、夫は離婚を決意したという。
リストラや出向というのは、男にとって自分を否定されたことにつながる。会社人間としては否定されたのかもしれないが、社会人として、ひとりの人間として否定されたわけではないはずだ。だがある意味で会社に依存してきた彼らは、自己否定と敗者の惨めさを味わわざるを得ない。そうやって生きてきてしまったのだ。すぐに価値観は変えられない。「終わりの始まり」を彼らがきちんと意識したとき、夫婦関係も生まれ変わる可能性はある。
ドラマを観て、「そうやって落ち込んだとき、どうして男は不倫に逃げるのか」と思う女性も少なくないだろう。自己評価が下がったとき、男の心を癒やしてくれるのは生活をともにしていない、利害関係のない女性の笑顔なのかもしれない。それがいいとか悪いとかいうつもりはない。初めて人生を否定されたときに、空っぽの心に入り込んでくるのは人間が根源的にもっている「他者に受け入れてもらいたい欲求」、つまり恋なのではないだろうか。
<文/亀山早苗>
\\💫スタートまであと3時間💫//
— 第2話10月18日放送!【公式】木曜劇場『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』 (@TASOGARE_2018) 2018年10月11日
💎第1話あらすじ①💎
瀧沢完治(#佐々木蔵之介)は勤続28年の銀行マン。支店長まで上り詰め、自他共に認める出世頭。部下の女性から熱い視線を送られることもあるが完治は応えない。妻(#中山美穂)も完治を信用し、ずっと支え続けている。#黄昏流星群#フジテレビ pic.twitter.com/PxeMFJxj5w
会社から突き放された時、自分を丸々否定されたように感じる
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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