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ハワイだけじゃない。“日焼け止め禁止”を発表する世界のビーチ

 サンゴに有害な化学物質を含む日焼け止めの使用を禁止する法案が2018年7月、ハワイで成立されました。日本や世界でも大きく報道されたあのニュースから約4カ月、ハワイと同じように日焼け止めの規制を行うビーチが増えてきているんです。  女性にとっては無くてはならない日焼け止め。今現在、日焼け止めの使用が規制されているビーチをまとめてご紹介しましょう。

ハワイでは2021年から禁止法施行

ハワイのラニカイビーチ アメリカ・ハワイ州で、サンゴ礁に有害とされるオキシベンゾンとオクチノキサートという2つの成分が含まれている日焼け止めについて、使用と販売が禁止される法案が2018年に成立。  この法案の施行は2021年からですが、法案成立のニュースが報じられた後からすでに、観光客が多く集まるワイキキのお土産ショップなどでは、「オキシベンゾン不使用」「Reef Friendly(サンゴ礁に優しい)」などと書かれた日焼け止めが販売されています。
ハワイの薬局の棚には「オキシベンゾン不使用」を謳う日焼け止めが多く並んでいます

ハワイの薬局の棚には「オキシベンゾン不使用」を謳う日焼け止めが多く並んでいます

パラオでは2020年から禁止法案施行

パラオのセブンティ・アイランド 太平洋に浮かぶ島・パラオの政府は、2018年11月1日、化学物質を含む日焼け止めやスキンケア製品の販売・使用を禁止する法律を制定。対象となる日焼け止めは、10種類の指定された化学物質が含まれたもので、スキンケア製品についても同じく法律規制の対象となります。サンゴ礁の白化など、環境保全が目的で、施行は2020年から。

カリプ海ボネール島では2021年から施行

 カリブ海にある美しいビーチが魅力のリゾート地・ボネール島でもハワイの法案にならい、2021年からオキシベンゾンとオクチノキサートが使われた日焼け止めについて、使用や販売が禁止されることになっています。 ===  サンゴ礁だけでなく海洋プラスチックなど、世界中の海で環境問題が注目されています。これからは肌を紫外線から守るという人間本位の考え方ではなく、“人にも自然にもやさしい”視点がより求められるようになりそうですね。 【参考】 パラオ、有害成分含む日焼け止めを全面禁止 世界初(BBC) Another Tropical Paradise Enacts a Sunscreen Ban(Live Science) <文/佐藤まきこ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
佐藤まきこ
女性誌のエディターやファッションビルの広告・プロモーションのプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのエディター・ライターへ。ハワイ在住。Instagram:@hawaii_milestone
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