最後に、ぐっすり寝られる寝具選びの基本を教えてください。
「体を支えるマットレスと枕は、寝具の中でも重要なアイテムです。立ち姿勢に近い状態を保てるようにしましょう。
マットレスはあお向けに寝た時に、体重の比重が高い
お尻が沈まない硬さと、腰のすき間ができない程度の柔らかさのバランスが、自分の体型に合っていることが大切です。そして、寝返りのしやすさや、横向きの時の肩や腰の圧迫感がないかどうかをチェックしましょう。
枕も同様に、
あお向けに寝た時に首がスッと伸びて、呼吸しやすいものが、合っています。たとえば羽毛枕『リフワージュ』(日本ベッド)は普通の枕のように見えますが、頭を乗せて沈んでいくと、首は支えられる構造になっています。見た目の豊かな雰囲気と、寝心地のよさを兼ね備えた枕です」

羽根枕「リフワージュ」。ダウン混率を部位によって使い分ける独自の構造
適当なクッションを枕にしたり、使い古して硬くなった低反発枕で寝ている人は要注意ですね。
その他に快眠のためのコツはありますか?
「夕方以降に居眠りすると、眠気が減って眠れなくなります。日中はしっかり活動して、夕方以降にうたた寝しないようにしましょう。
暗い寝室でのスマホの光も、メラトニンの分泌を抑制するので気をつけてくださいね」
こうして見てみると、すぐに実践できることばかりですね。できることからトライして、今日からぐっすり眠りましょう!
【三橋美穂さん】
快眠セラピスト。自動車メーカーを経て渡英。帰国後、寝具メーカーに入社。商品開発や枕のアドバイザー育成、マーケティング、研究開発部長を経て、2003年独立。日本睡眠学会正会員、日本睡眠環境学会正会員。
トーセイホテルココネ神田にて、快眠のための寝具・夜食・バスタイムなどを追求した女性限定新「眠り姫プラン」を監修。著書多数