6.カサカサの乾燥唇トラブルどうする?口元美容の医師にきく対策
突然ですが、気がつくと歯に口紅がついているということはありませんか? これは唾液の分泌が減少してドライマウスに偏ってしまうために起こる現象です。口元美容スペシャリストで、歯科医師の石井さとこ先生(ホワイトホワイトデンタルクリニック院長)によると、人前に出る職業の方は、口元美容に努力を怠らないのだとか。
「患者さんに女優さんやモデルさんなど、華やかに見える職業の方が多いのですが、彼女たちは元々の美しさもさることながら、口元のお手入れをしっかりしています」(石井先生)
①口元(歯と唇)を美しく保つ3つの秘訣
やっぱり、モデルさんや女優さんは努力してキレイを保っているんですね。口元美容の秘訣は「3つ」あると石井先生はいいます。
1)朝ごはんをきちんと食べて、キレイな歯に
朝食は自律神経を活動モードに切り替え、午前中のエネルギーを作ります。噛むことで唾液分泌が良くなり、口臭もなく虫歯や歯周病になりにくいキレイな歯になります。
2)太陽の光を浴びて、骨や歯を丈夫に
朝に太陽の光を浴びることで体内の中にビタミンDが育ち、骨粗鬆(こつそしょう)症を予防することができます。ビタミンDは、カルシウム濃度を調整し、骨や歯を健康に保つ働きをしています。
3)朝の簡単なエクササイズでキレイな唇を目指す
朝のむくみを解決し、顎や口元のリンパポイントをプッシュすることにより、血流を改善しましょう。
②唇のためにやってはいけない「N・M・K」
では逆に、プルプル唇を維持するために、してはいけないことってあるのでしょうか?
「もしかして、何気なく日常的に唇をなめていたり、唇の皮を剥いていたりする癖がありませんか。唇のためにしてはいけないルールが3つあります。覚えやすく言うと、『N・M・K』が大事なのです」(石井先生)
1)「唇はなめない」のN
2)「唇はむかない」のM
3)「唇はこすらない」のK
「唇は皮膚ではありません。だから、汗腺や油膜もない粘膜の一部と考えてください。つまり、とってもデリケートな箇所なのです。ついつい舐めたり、乾燥した唇の皮をむいてしまったり、テイッシュやペーパータオルでゴシゴシ擦り拭いたりしていると、柔らかな唇は悲鳴をあげてしまいます。乾燥が進み、バリア機能が低下して口唇(こうしん)炎になりやすいのです。」(石井先生)
【参考記事】⇒
カサカサ唇は卒業! 医者が教える唇美容
それでは、リップクリームや口紅をつける前に行うエクササイズを石井先生に教えてもらいましょう。
1)薬指で、上唇を軽くトントンと刺激する。やわらかく、ゆっくり5往復ぐらい
2)同じように、下唇もやわらかく刺激する。
●医者がオススメする唇ケアアイテム
なるほど、唇には「したほうが良いこと」「してはならないこと」があるみたいですね。では、唇のケアにはどんなアイテムを使うといいのでしょうか?
「市販のリップクリームは、色や香りの良さだけで選ぶと、つけてもつけても乾燥してしまう場合があります。また、メンソールなどスーッとするものは、意外と唇の乾燥を引き起こしてしまうこともあるので、注意が必要です。ちなみに私はワセリンを常に使用しています」(石井先生)
●保湿や紫外線ケアもできる色付きリップを選ぶ
●就寝中も使える「リップオイル」を使う
●唇のエクササイズで血流を改善する
●唇は「なめない・むかない・こすらない」
●メンソールのリップよりもワセリンが安全
●潤いと弾力を与えるリップエステもある
●唇の皮むけには「5つのステップ」でレスキューする
唇の乾燥が気になる!というときは、ぜひ試してみてくださいね。
<文/青山文>