壇蜜、黒木華、安藤サクラ…昭和顔って美人なの?高須院長に聞く
最近、注目を浴びている「昭和顔」って聞いたことがありますか?
一重まぶた、切れ長の目、凹凸のない顔…つまりは和風の地味顔。私たち女性の多くは、地味顔を華やかに見せようと、アイプチや整形で二重にしたり、シェーデイングで顔にメリハリをつけたり頑張っているわけですが、それ必要ないの? 地味でいいの!?
というわけで、昭和顔の流行について、美容整形外科・高須クリニックの高須克弥院長に話を聞きました。教えて、かっちゃん!
――最近、昭和顔と言われる女優・タレントが人気です。たとえば、蒼井優、黒木華、壇蜜、安藤サクラ、杉咲花…昭和顔美人は誰でしょうか?
高須「要は和風美人ってことでしょ? みんなきれいだと思うよ。一番日本人らしい顔は壇蜜さんだね。
民族の美しさってあるんですよ。日本人は、昔から一重まぶたの切れ長が美人。
一方で、西洋人は、パッチリした目とツンとした鼻。日本人はツンとした鼻にすると目立ちすぎるんです」
――いま挙げた女優・タレントは、みんな和風顔の定義に当てはまりますか?
高須「蒼井優さんは、鼻がしっかりしていて目立つから、和風というより南方系だね。ポリネシアとかあっちの系統」
――今放映中の朝ドラ『まんぷく』で人気の安藤サクラは、和風だけど、個性的なフェイスですよね。
「安藤サクラさんは、顔全体とのバランスでいうと、ちょっと目が小さいかな。サングラスかけると、すごくカッコよくなるよ。
あとは、アラブの女性みたいにブルカ(ヴェール)をかぶると、顔が小さく見えるからバランスがよくなる。
良い悪いじゃなくて、美人の平均値から見れば、ってことだけど」
――多くの女性は、地味顔を華やかにしたくて美容整形外科の門を叩くのでは?
高須「整形に来る人でも、西洋人っぽいハーフ顔になりたい人と、そういう顔は嫌いな人にはっきり分かれるね。中間はいない。
僕はハーフ顔って、嫌いなの。もちろん患者さんが望めばやるけど」
――ハーフ顔にしようとして失敗するケースもありますか? たとえば、「施術で二重してほしい」という人はとても多いのでは?
「そうですね。でも二重にする施術はしないほうがいいよ、と答えることもよくありますよ。
というのは、問題は二重じゃないことも多いんです。
たとえば、加齢によって顔がたるんでまぶたの皮が覆いかぶさって、二重が埋もれてる人がいるの。その場合は、たるみをとって二重を掘り出してあげるほうがいいわけ。
そういう人に二重手術をすると、手術台の上で寝てる時は二重なんだけど、起き上がるとまぶたがかぶさって二重じゃなくなっちゃったりするんです。顔というのは全体で見るべきなのに、みんな目をいじるのが簡単だと思ってそう言ってくる人が多いんだよね。
あと、『よそのクリニックで二重手術をしたら、二重の幅が広すぎておかしくなっちゃった。奥二重に直して!』って駆け込んでくる人もいるよ。どうせやるならクッキリやってほしい、と言われて医者がその通りやっちゃったら、幅が広すぎて変になってしまったと」
――なるほど。素人考えで「ここを治して」というのを、そのままやる医者はダメなんですね。
――ハーフ顔とは逆に、昭和顔をより美人にする施術というのもありますか?
高須「たとえば、おでこだね。
日本人は昔から、『富士額』(ふじびたい・額の生え際が富士山の形)が美人の条件と言われるけど、あれはおでこがふっくらと丸いのがいい、ということでもあるんです。
昭和顔は、顔がひらべったいから、おでこが年齢とともに後退して平らになってる人がいます。その場合は、おでこにヒアルロン酸を打ってふっくらさせるといいんじゃないかな。
一方で、まゆげの上にヒアルロン酸を打つと、段差ができてハーフ顔っぽく掘りが深くなる。昭和顔の人がこれをやるとバランスがおかしくなるよね」
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顔のバランスって、なんて奥深いんでしょう…。例えば、壇蜜がローラみたいなクッキリ二重と凹凸顔にお直ししたら変ですよね。
顔が地味だと悩んでいる人は、昭和顔美人を目指すほうがいいかもしれませんね。
<文/女子SPA!編集部>
一重で切れ長…昔ながらの美人は壇蜜
二重にすればいいってもんじゃない

高須克弥
【プロフィール】
1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。近著は『ダーリンは71歳 高須帝国より愛をこめて』、『炎上上等』、続編で最新刊の『大炎上』など