お寺でピラティス&超縁起がいいポーズで2019年は運気アップ/漫画家・松井雪子
漫画家として『家庭科のじかん』『マヨネーズ姫』などたくさんの作品を生み、芥川賞候補作家でもある松井雪子さん。15年ほど前にピラティスを始めて、今ではなんとインストラクターだそうです。そこで、ピラティスの魅力と超基礎を教えてもらいました(以下、松井さんの寄稿)。
【漫画家、ときどき作家。松井雪子、ピラティスはじめました】
お寒いですね。
寒風ビュービュー、猫背になってカッチカッチにこわばる肩まわり。前回ご紹介した「アームサークル」でほぐしてくださいね。仰向けでなくてもOK。オフィスの椅子に座ったまま、プラットホームで電車を待ちながら、お好きなときにお試しあれ。背中、ほっこり。気分もスッキリしますよ。
そろそろ2018年もラストスパート。2019年にむけて、運気アップしたい時期ですね。
運気アップといえば、寺社仏閣。
歩いているだけで、はあ~んと感謝の気持ちがわきあがり、おのずと運がひらけてくるパワースポットです。
みなさん、お気に入りの神社やお寺はありますか。
これからお気に入りを探そう…と思っている方にオススメなのが、葛飾区柴又にある帝釈天(題経寺)。
帝釈天といえば、映画『男はつらいよ』シリーズの寅さんでもおなじみの名刹です。
こちらで12月より3月まで4回にわたり、ピラティスのレッスンをさせていただくことになりました。
お寺でおこなうピラティス。その名も、「てらティス」!
「てらティス」は、癒やしパワー全開です。
帝釈天の僧侶である早崎淳晃(ズンボー)さんの献香と、ピラティスのレッスンを組み合わせた、ココロとカラダのイベント。
献香は、お香のかおりを吸いこみながら、説法を聞き瞑想する、極楽体験。
ズンボーの献香、何度か体験しました。煩悩がしゅるしゅるとほどけてきもちよく、ここが涅槃(ねはん)か…と思いました。
ズンボーは中学からの同級生。
私が年季のはいったカラダにむち打ってピラティスのインストラクターの資格を取ったときに、「ピヨ子、帝釈天でなにか一緒にやろうよ」と声をかけてくれたのが「てらティス」のはじまり。
ありがたき、ほとけゴコロ。
中学の同級生と考えるイベントは、学生時代の文化祭の延長みたいで新鮮でした。
「ピヨ子、お寺とピラティスで『寺ティス』。どう?」
「ズンボー、いいね~。寺をひらがなにして、『てらティス』にして、ほのぼのさせよう~」
気分はセーラー服の女子!
十代からの友人と一緒にいると、若かりしころのエネルギーがよみがえり、カラダの芯から元気が出るような気がします。
パワースポットにも似た心地よさがあります。
お寺でおこなうピラティス。ひとつだけ気をつけることがありました。
仏さまにむかって、足をひらいてバランスを取らないこと。
「オープンレッグ」というエクササイズですが、そのときだけはさっと横を向いて、仏さまに敬意を表して行います。
ドイツ人が考案して、アメリカに渡り発展したピラティス。遠く離れた日本のお寺でも、たくさんの人に慕われますように。
今回は仏さまに思いをはせながら「オープンレッグウオーカー・プレップ」を紹介します。
<オープンレッグウオーカー・プレップのやり方>
①マットに座り、両足を三角にたてる。
②両腕を足の内側に入れて、足首を上から持つ。
③おへそ引き込んで、尾骨のうしろでバランスをとる。
④右足あげて、おろす。
⑤左足あげて、おろす。
⑥両足を一緒にあげる。
⑦バランスを取りながら、肩を下げ、鎖骨、さらに開いて、背筋を伸ばす。つむじ、高く。
⑧10秒キープ
⑨内ももを意識しながら足を閉じて、両膝を三角に曲げて元の形に戻る。
柴又帝釈天は、「恋愛成就」・「不老不死」のパワースポットとして、ちまたで評判だとか。
開運をかねて、あやかりたいですね。
<文・絵/松井雪子>
【松井雪子】
漫画家、小説家、ピラティスインストラクター(Peak Pilates Comprehensive2)。『イエロー』『日曜農園』『恋蜘蛛』『アウラ アウラ』で芥川龍之介賞候補に。カー雑誌『ベストカー』で四コマ漫画『くるまりこちゃん』を連載中。趣味はドライブ。ピラティス情報は「Piyo Pilates」で公開中
お寺でおこなうピラティス「てらティス」で運気アップ
運気アップの開運ポーズ「オープンレッグウオーカー・プレップ」
てらティスの詳細はこちらまで。4回コースは満席御礼になりました。1回のみ参加の方は受付中です。お待ちしてます。