親からの性的虐待…壮絶な過去を持つ内田春菊が、いま「母」として思うこと
自分が娘を持つ母になって、思うこと
内田「娘2人は、男性の下心的なものに気づくのが早すぎて苦労したみたいです。例えば、中学校の修学旅行先で農業体験をしたとき、お世話になる家のおじさんが『安定するからひざの上に乗りな』って、女子学生を自分のひざに座らせてトラクター体験をさせたそうなんです。無邪気に乗る子もたくさんいたようですが、娘は躊躇(ちゅうちょ)したとのこと。
結局、おじさんのひざには乗らずにトラクター体験はできたそうですが、『みんなにはいい思い出なのに、自分だけはおじさんに対するイヤな思いが残った』って、帰ってから泣いていました。夕食のときも、男子学生がお酌をしようとしたら、『そんなのは女の子がやるものだ』って女子学生に注がせていたそうなので、私は分かってやっていると感じたのですが、普通子どもたちでは気づけないですよね」
――自分の身を守るという意味では、早いに越したことはないとも思いますが……。
内田「私もそう思いますけど、本人は、そのときはツラいみたいですよ。それに類するようなことも多々あったし、私が言うと親バカになっちゃうけど、ふたりともとても魅力的な娘なので、勘違いした人が寄ってくることも多くて、まだまだ先は長いなぁと感じますね」
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最終回となる次回は、「セクハラなど、女性が抱える性的問題」についてお話を聞いていきます。
<取材・文/千葉こころ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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