――16歳のとき、母親公認で育ての父から性的虐待を受けていたとのことですが、現在女の子を含む4人の母親という立場になって、感じるところはありますか?

写真はイメージです(以下同じ)
内田「自分の経験上、子どもに向ける目がおかしいとか、そういうことにはすごく敏感です。
日本映画を見ていると、名作といわれるものでも、幼さの残る年代の女性とヤりたがっている父親の出てくる映画がすごく多いんですよ。“初脱ぎ”って言葉、イヤですねぇ。気持ちが悪いです。あとは、『女性には幼子か母親でいてほしい』と思っているのが透けて見える映画も多くて、参るなぁと思います。
とはいえ、自分の子どもたちが映画を見ているときに、横から『私はそれ嫌い』とか言わないようには気を付けていたんです。でも、子どもたちには伝わっていたみたいで、『
お母さんのセンスが伝わってきて、生きづらい』みたいな苦情を言われたことはあります」
――内田さんのセンスが伝わって生きづらいとは、どういうことでしょうか?
内田「
娘2人は、男性の下心的なものに気づくのが早すぎて苦労したみたいです。例えば、中学校の修学旅行先で農業体験をしたとき、お世話になる家のおじさんが『安定するからひざの上に乗りな』って、女子学生を自分のひざに座らせてトラクター体験をさせたそうなんです。無邪気に乗る子もたくさんいたようですが、娘は躊躇(ちゅうちょ)したとのこと。
結局、おじさんのひざには乗らずにトラクター体験はできたそうですが、『
みんなにはいい思い出なのに、自分だけはおじさんに対するイヤな思いが残った』って、帰ってから泣いていました。夕食のときも、男子学生がお酌をしようとしたら、『そんなのは女の子がやるものだ』って女子学生に注がせていたそうなので、私は分かってやっていると感じたのですが、普通子どもたちでは気づけないですよね」
――自分の身を守るという意味では、早いに越したことはないとも思いますが……。
内田「私もそう思いますけど、本人は、そのときはツラいみたいですよ。それに類するようなことも多々あったし、私が言うと親バカになっちゃうけど、ふたりともとても魅力的な娘なので、勘違いした人が寄ってくることも多くて、まだまだ先は長いなぁと感じますね」
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最終回となる次回は、「セクハラなど、女性が抱える性的問題」についてお話を聞いていきます。
<取材・文/千葉こころ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中