麺とスープ以外は一切ついていないため、しょうゆラーメンを彩る具材を、すべてスーパーで調達することに。チャーシュー、メンマ、味付け卵、青ねぎ、なるとの5品を集めました。調理工程としては、実に簡単。お湯を注いだスープに1分茹でた麺を入れ、煮干し粉をふりかけ、具材を乗せるだけ。はい、すぐに出来上がりです。

冷めないうちにいただきました。うーん、やっぱりこの“麺”か……。頭の中が混乱する“あの体験”が再来してしまったのです。これぞ、ベースパスタを試食した時の感情とほぼ同じ。
「おいしい」という自分の感覚(味覚・触覚・感情)を疑ってしまいました。スープが原因ではありません。麺との向き合い方に混乱をきたしてしまったのです。
「おいしい」という感覚は人によって個人差があるでしょうし、世の中においしくないものはそうそうないと思って生きている私ですが、私が持つ「おいしいラーメン」の条件には、どうしても入りませんでした。本当にごめんなさい! とにかく麺の色(田舎そばに近い茶灰色)、食感(ボソボソ)、長さ(短め)など、すべてをポジティブに受け入れることができませんでした。
もちろん、食べる人が変われば、このラーメンを「おいしい」と言う人もいるはずです。また、時間・空間が制限された環境下では重宝するかもしれないとか、様々な想像もするようになりました。ということで、私の食への探求は、まだまだ未熟!
2019年も頑張っていこうと決心させてくれたベースラーメンに感謝しています。
<文、写真/スギアカツキ>
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