「夫の1度の不倫が許せない…」娘まで愛せなくなった女性の壮絶な“その後”
娘に手を上げ家出、半年間一人で暮らし決めた答えは…
夫は気を遣ってくれた。だがそうなればなるほど、「だったらどうして浮気したのよ」と責めてしまう。一度キレると自分でも歯止めがきかなくなるのが怖かった。
「それでもだましだましがんばったんですよ。でもとうとう娘が小学校に上がるころかな、意味なく娘に手を上げてしまった。そんな自分がイヤで家出して。でもそれは育児放棄ですよね。わかっているからもう死ぬしかないと思いつめて。あのころどうしてそこまで追いつめられていたのか、今となってはよくわからないんですが」
1ヶ月ほど精神科に入院した。少しよくなって戻ると、家は夫の母親が切り盛りしていた。夫としてもどうしようもなかったのだろう。だが彼女は「邪魔者扱いされている」と感じたという。
「娘もおばあちゃんに懐いているし、私がいなくてもいいんだと思いました。夫は家でゆっくりすればいいと言ってくれたけど、姑から見れば『役に立たない嫁』ですもんね。とにかくひとりになりたい気持ちが強かったんです。そうしたら夫が近所にアパートを借りてくれました」
ひとりになって半年ほど考えた。そして彼女が出した結論が「離婚」だった。どうしても許せない、離婚したいと夫に言った。娘も手放した。
離婚から数年、「もっと夫の気持ちも聞けばよかった」
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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