高校時代の16歳で初優勝を果たしてから、早いもので10年余り。あどけない表情からこぼれる、はにかんだ笑顔が印象的だった石川遼(27)。そんな石川プロも、国内男子ツアーの選手会長を務めるまでになりました。もうこの愛称も必要なさそうですね。
同じく“王子”で忘れちゃいけないのが、北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(30)。2006年夏の甲子園で優勝を果たした早稲田実業での試合中、ハンカチで汗を拭い、丁寧にたたんでポケットにしまう姿が、女性のハートをわしづかみにしました。ここ数年は毎年のように引退がささやかれますが、最後の登板ぐらいはハンカチを取り出してくれるんでしょうか。
2006年『斎藤佑樹投手「ハンカチ王子」パーフェクトブック』
一昨年、惜しまれつつ引退した木村沙織(32)。愛らしいルックスと確かな実力で、日本バレーの一時代を築きました。それなのに、言葉のリズムだけで押し切ったようなキャッチコピーをつけられて、少しかわいそうに感じたのを覚えています。
さて、今年新たに人気者になる人には、どんな肩書がつけられるのでしょう? 楽しみにウォッチしていきたいと思います。
<文/沢渡風太>