「本作のアンナを通して、観る人が自分自身を発見してくれれば嬉しいです。人生において正しい決断や行き先なんてないかもしれない。自分で考え、自分なりの答えを見つけてほしいと思います」
愛する人と一緒にいられることは幸せですが、その幸せも日々の妥協や犠牲によって、いつとはなしに共依存的関係へと変化することもあります。自分のアイデンティティを保ちながら、対等で幸福な結婚生活を続けるのは可能なのか――。老いてもなお、自分自身を再生することはできるのか――。
本作は、映画館に座っているだけで人生の答えがもらえる作品ではなく、自ら積極的に物語とコミュニケーションをとるべき作品。そうすれば、私たち女性が抱える闇を照らしてくれる光を見つけることができるかもしれない――そんな大人の女性のための珠玉の1本です。
<文/此花さくや>
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