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家出した夫を尾行したら…不倫相手だった“若い女”の正体にア然

 そのとたん、女の子は「いえ」と言った。「あの……連れて帰ってください」 「いらないわよ、あげるって言ってるでしょ」  立ち上がってマンションを出たリョウコさんだが、腹を立てるべきなのにあまり立たない自分を感じていた。その翌日、夫が「帰っていいかな」と連絡してきたので、「帰らなくていいよ」と絵文字つきで送ってやったという。 不倫夫 それがつい半月ほど前のこと。 「夫の同僚から連絡が来まして、このところ夫は本当に会社に泊まっているそうです。彼女にフラれたんでしょうかねえ」  リョウコさんはまだどうするか決めていない。離婚も頭にちらつくが、そういう煩(わずら)わしいことはしたくないのも本音。かといって何もなかったかのように夫を迎え入れるのも悔しい。ただ、罰を与えなくてはという気持ちもない。 「もしかしたら、私、夫に対して無関心になっているのかもしれません。憎むよりもっとよくない関係なのかな」  しばらくはこのまま過ごし、心の赴(おもむ)くままに決めたいのだが、父親に会いたがっている下の娘のことを考えると「早く決めたほうがいいのかな」とも思う。答えのでない「めんどうなこと」に巻き込まれたのがいちばん腹立たしいと彼女は笑った。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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