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鬼姑のイビリに耐える女性。不倫を疑われ家を追い出された結果…

 結婚生活において不倫は、離婚の決定的な理由になりうるものです。けれども、やってもいないのに不倫を疑われ、家を追い出されたとなれば話は別です。
被害女性

写真はイメージです(以下同じ)

自分を敵視する姑からの連日の嫁いびり

 現在、再婚相手の旦那さんとの間に生まれた2人の子の育児に追われる杉浦奈穂さん(仮名・36歳/専業主婦)。彼女は23歳のとき、3歳年上の男性と結婚しましたが、「味方が1人もいなくて、思い出すのも嫌なくらい辛かった」と当時を振り返ります。 「元旦那は電気工事会社の2代目なんですが、同居していたお義母さんが大変気の強い人で、朝から晩まで命令されては家事から会社の仕事まで何でもやらされました。  もともと結婚に反対していて、元旦那が説得して籍を入れましたが、やっぱり気に入らなかったんだと思います。『あなたみたいな嫁は息子にふさわしくない』って真顔で言われましたから(苦笑)」 姑 それでもなんとか我慢していましたが、嫁いびりをしてくる姑から夫はまったく守ってくれませんでした。それどころか「母さんはああ言っているけど、本当はお前のことを思ってのことなんだから」と奈穂さんのほうが歩み寄る必要があると言われたそうです。

男友達とのLINE上での世間話がなぜか浮気の証拠に

「それでも当時は元旦那のことが好きで、なんとかお義母さんに認められようと頑張ったのですが、私に対する態度は一向に変わりませんでした。しかも、彼は仕事や付き合いと言っては家を空けることが多くなり、やがて彼に対する私の気持ちも冷めていきました」  そんな状態で迎えた結婚3年目、奈穂さんは高校時代の同窓会に参加。それがきっかけでクラスメイトの男子とLINEのやりとりを始めるようになります。  けれども、スマホをこっそりのぞき見た夫は、彼女が毎日家にいるのに浮気をしていると激怒。姑もこれに加勢し、「お前みたいなアバズレはいらない!」と怒鳴られたそうです。 やってもいない不倫を疑われ、夫と鬼姑に家を追い出された「舅(しゅうと)は空気みたいな存在で間に入ってくれるわけでもなく、私は夫と姑から罵詈雑言を浴びせられてサンドバック状態。結局、『今すぐ出てけ』と言われて外に出され、カギをかけられてしまいました」  インターホンを鳴らしても電話をかけても無視され、ドアも開けてくれませんでした。 「家計はお義母さんが管理していたので財布には小銭しかなくて、独身時代に貯めていたなけなしのお金を下ろして実家に戻りました。家では両親と同居していた兄2人に事情を説明し、問題のLINEも見せたのですが『これのどこが浮気なんだ?』という反応でした」

実は、浮気をしていたのは夫だった!

 兄2人は追い出した夫と姑を不審に思い、上のお兄さんは「浮気しているのはアイツ(夫)かもしれないから調べたほうがいい」と提案。それで興信所に依頼したところ、1週間ほどで真っ黒な夫の証拠が山のように出てきたそうです。 「相手は姑の知り合いの娘さんで、私も何度かあったことのある女性でした。私が追い出された後、彼女を家に招き入れていて、しかも彼女は当時すでに妊娠もしていたんです!」 不倫浮気 後日行われた離婚の話し合いに奈穂さんは同席しなかったため、具体的なやりとりは聞いていないそうですが、弁護士から浮気や相手女性の妊娠の証拠を突き付けられた夫と姑は強気な態度を一変。多少ふっかけるつもりで請求した500万円の慰謝料を満額で振り込んできたそうです。 「会社をやっていたから評判を気にしたのでしょうね。普通に離婚を求められたら応じたのにあんな形で追い出されたこともあって、別れてもしばらくは気分的に沈んだままでした」  現在の旦那さんと付き合うようになっても結婚したらまた同じ目にあうのではないか、姑にいびられたらどうしようとの不安に駆られたとか。そのため、プロポーズをされてもなかなか返事ができずにいたそうです。 「それでも待ってくれた主人には感謝しかないです。本当にいろいろありましたが、今は毎日が楽しいし、別にいいかなって。ようやく最近そう思えるようになったんですけどね(笑)」  人生に浮き沈みは付き物。辛い経験をしただに今度はぜひ幸せになってもらいたいものです。 ―シリーズ 私の人生の「ドン底」― <文/トシタカマサ イラスト/真船佳奈> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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