はじめてのゲイバーで、身も心もボロボロに…
テレビなどで見かける“オネエ”って、皆さんどんなイメージを持ちますか?
「毒舌そう」「悩みを聞いてくれそう」「見た目がすごそう」などなど、勝手なイメージが独り歩きしているのが現状です。
普段はあまり飲み歩いたりすることのない梓さん。でも30歳ともなった今、彼女にはやりたいことがありました。
1つは「バーでお酒を飲む」という、オトナの飲み方デビュー。2つ目はゲイバーで楽しく飲みたい! という願望でした。
そんな彼女の夢を叶える店が、某所にあるとされるバーでした。しかもそのお店は、ママに霊感があるらしく、占い好きには当たるとすこぶる評判のバーなのだとか。
ちょうど結婚を考える彼と付き合い始めて3ヶ月。色々彼の気持ちや将来がわからなくて悩んでいた梓さんは、友達を誘ってそのお店の門をたたきました。
夜の21時過ぎ。ドキドキしながら教えてもらった店の扉を開けると、「いらっしゃ~い」と、分かりやすくハスキーな声が彼女たちを出迎えます。奥からかっぷくのいい着物姿のママが現れ、2人を案内。
彼女は緊張もあって、「噂を聞いてきました。ぜひ見て下さい」とお酒のオーダーもそこそこに、ママに食いつきますが、開口一番ピシャリと言い放ちます。
「あなたさ、そもそもそのスタンスがダメなのよ!」
「え? 何なに?」と混乱する彼女に、IKKOさながらの見た目のママが、さらに追い打ちをかけます。
「そんなふうに余裕なさげだから、彼だってあなたとのことを考えあぐねるんじゃないの?」どうやら、もう”占いモード”になっていたようです。
「す、すいません。でも私恋愛経験が少なくて、彼がどうしたら結婚したいなーって思えるようになるか、分からないんですよ」。
「そうねえ、まず、そういう”私! 私!”って態度は良くないわね。あとあなた、メイク、それでいつもいるの? もっと女らしくしないと! あと、彼のしたいことは、ちゃんと読み取れてるの?」と、矢継ぎ早にママのツッコミは続きます。
深刻な悩みというよりも、漠然と励ましてほしかった梓さんは困惑。「えっと…でも…あの…」とどもっていると、IKKO風オネエはメイクポーチを取り出すではありませんか。「いい? 男を仕留めておきたいなら、ちゃんと女らしくしなきゃダメよ」そして梓さんの顔をグイッと引張り、おしろいをはたき出します。
そんなオネエブームの真っ只中に、ゲイバーデビューを目論んだ30歳の梓さん。面白いと有名なママがいるバーに足を踏み入れたところ、とんだ(自業自得な?)痛手を被ったそうです。
占いもできる『ゲイバー』でデビュー
初回からダメ出しが止まらない!
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