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冬ドラマ名作ベスト3。菅田将暉が絶叫の衝撃作『3年A組』は何位?

 すっかり暖かくなり、2019年1月クールのドラマがすべて最終回を迎えました。  そこで、今クールも僭越ながら、わたくしドラマウォッチャーの中村裕一がベスト3を選ばせていただきました。みなさんの評価はいかがでしょうか?

第3位 『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』

『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』NHK公式サイトより

(画像:『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』NHK公式サイトより)

 まず第3位は『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK総合)。ある地方都市に突如ゾンビが発生し、そこから始まるサバイバルと人間模様を描いたヒューマンドラマです。脚本は劇団MCRの櫻井智也。  夫の浮気で離婚寸前の主人公・小池みずほ(石橋菜津美)は高校時代の同級生である君島柚木(土村芳)と近藤美佐江(瀧内公美)とともにゾンビから逃れるうちに、生きることへの執着心が芽生えていきます。しかし物語が進むにつれ、みずほの夫や両親、ついには柚木と美佐江もゾンビになってしまい、絶体絶命の危機に陥ります。
 最終回、ゾンビ化したユーチューバー・尾崎乏しい(川島潤哉)が遺した「生きてることの素晴らしさなんてわかりっこないんだから、まずは生きてみよう!」「死んだように生きるなんてくだらない!」というアツいメッセージと、みずほの「まだ終わってないんです」という言葉が心に深く刺さりました。

第2位 『3年A組 今から皆さんは、人質です』

『3年A組―今から皆さんは、人質です―』日本テレビ公式サイトより

『3年A組―今から皆さんは、人質です―』日本テレビ公式サイトより

 2位は『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)。  私立魁皇高校の美術教師・柊一颯(菅田将暉)は卒業式の10日前、担任である3年A組の生徒たちを人質に立てこもります。いったいなぜ彼はそんなことをしたのか。柊は過激かつ真摯に生徒と向かい合い、数ヶ月前に自殺した一人の生徒・景山澪奈(上白石萌歌)の死の真相について、“授業”という形で世間を巻き込みながら迫っていきます。  最終回、柊が一人で学校の屋上にあがり、ネット社会に対する悲痛な叫びを独白するシーンは、往年の名作学園ドラマ『3年B組金八先生』パート2(80年)の放送室占拠を思い起こさせるほどのカタルシスでした。  また、先生が生徒に命を救われるという展開も、これまでにないパターンとして新鮮でした。本作はある意味で学園ドラマの究極形とも言えるでしょう。  圧倒的な熱量でカメラに向かって語り続けた柊の“祈り”が、果たしてどこまで届いたのか。きっとこのドラマを見た次の時代を担う若者たちが“答え”を出してくれると思います。
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