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金縛りはなぜ起きる?幽霊におびえる又吉直樹が専門家に聞く

脳が筋肉にブレーキをかけているレム睡眠

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」については、ご存じの方も多いでしょう。一般的に「浅い眠り」と言われる「レム睡眠」ですが、より具体的に言うなら、レム睡眠は「体(筋肉)は休んでいて、脳は活動している状態」のことなのだそうです。  夢ではときに、とんでもない物語が繰り広げられます。そんな夢に合わせて体が動いてしまわないよう、レム睡眠中は脳から全身へ筋肉にブレーキをかける信号が出ているのだとか。朝の目覚めとともにこのブレーキは解除されるのですが、突然、目覚めるとブレーキが効きっぱなしで、体が動かない。これが、「金縛り」の正体なのだそう。 「睡眠から覚醒への移行期に生じる、一時的な全身マヒの症状」が金縛りだったのです。 金縛りの正体

金縛りにあった又吉、母に胃薬を渡される

 ではなぜ、金縛りはあんなに苦しいのでしょうか?これについても、又吉さんは上田先生に尋ねています。 ======================== 又吉:初めて金縛りにあったのが中学生くらいのときやったと思うんですけど、呼吸もしづらくなって。すぐに、ほかの部屋で寝てた母親のところに行って「金縛りにあった」って説明したんです。そしたら、胃薬を渡されました。 上田:(笑)。 又吉:そういうことじゃないねんけどなって。体が全部グーってなって、胸元になんかすごい重いものがあるみたいで、すっごいしんどくて。 又吉直樹上田:おそらくなんですけど、レム睡眠中の体が動かない中で激しく呼吸をしたり、無理に動こうとしたりしてもやっぱり思うようにいかない。そのために、息苦しい感覚を覚えるのかもしれないですね。 又吉:スキューバダイビングで、水中では酸素ボンベのペースで呼吸せなあかんのに、地上のペースで呼吸しようとすると乱れて苦しくなりますよね。それと似た感じですかね。 上田:自分の意図するように体が反応してくれないので、その不一致で脳がちょっと混乱してしまっているんでしょうね。
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金縛りにあったらどうすればいい?
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