又吉:じゃあ、けっこう危ない状態なんですね。
上田:ただまあ、それで呼吸が止まってしまうわけではないので、
リラックスしていればすぐによくなります。起きない人はいないので。
又吉:じゃあ、怖がる必要はないんですね。
上田:そうですね。やはり幽霊に文句を言うよりも、たぶん科学で解明したほうがいい道だと思うんです。
又吉:そっちのほうが近づけそうですよね。
上田:さすがに胃薬では難しいかもしれないですね(笑)。
又吉:胃薬がいちばん遠いですね。
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南無阿弥陀仏でも胃薬でもなく……焦らず慌てず、じっとして、ブレーキが解除されるその時を待つ、というのが金縛りへの科学的な賢い対処法。
一般的に金縛りは不規則な生活による睡眠サイクルの乱れ、ストレスなどがあると起こりやすくなるとも言われています。4月、環境が変わって心身に負担がかかりやすい時期。もし、金縛りに襲われたときは、科学的な対処法を試してみては。
『
又吉直樹のヘウレーカ! 何気なく感じるフシギを解き明かす』ではこのほかにも、又吉さんが様々な研究者を訪ねて聞いた、「男のつらさ“Yの悲劇”」の話や、「見ることの危うさを感じる錯視」の話などを収録。8つの対話から、知らなかった世界をのぞきみることができます。
<文/小山武蔵>