今すぐはきたい場合は自分でパンツをカットしてリメイク
ただし、そんなパンツは、現在まだあまり売られていません。サイクリングパンツに関してはスポーツウエアまたはフィットネスウエアのメーカーで作られていますが、そうではない、日常着としての膝上丈パンツはまだまだ一般の市場には登場していません。
それでも今すぐはきたい、この新しい丈に挑戦してみたいという場合は、自分でパンツをカットしましょう。
考え方は裾(すそ)上げの補正と同じです。少しタイト目なパンツを買ってくるか、もう既に持っているものでリメイクして着たいものの裾を自分の膝小僧が少し見える丈で切りましょう。
具体的には縫い代1センチ、裏側へ折り返す幅3センチ、合計4センチをつけて裾をカットし、裾上げしてアイロンを当て、まち針を打って、同じ色の糸で手まつりすれば完成です。家庭科で習った技術があれば誰でもできますのでチャレンジしてみましょう。
下半身のラインを隠したい場合、お尻が隠れる丈のアイテムを
下半身のラインを隠したい場合、お尻が隠れる丈のアイテムを合わせて ※画像:WEAR
さて、パンツを手に入れたら、どうやって着るかです。
下半身のラインを隠したい場合はこのシャネルのルックのようにお尻が隠れる丈のジャケットやカーディガンを合わせるといいでしょう。その場合、パンツと上着を同色にするとよりラインが目立ちません。
パンツと上着を同色にするとよりラインが目立たない ※画像:WEAR
また、膝下の脚が見える部分については、膝から下がそのまま見えてもいい場合は素足またはナチュラルストッキングにサンダルやパンプスを、膝下がそのまま見えるのが嫌な場合は、薄手のタイツや、シアーなハイソックスにサンダルやパンプス、スニーカーを合わせるといいでしょう。
膝下がそのまま見えるのが嫌な場合は、薄手のタイツを合わせても ※画像:WEAR
スポーツウエアのモード化はこれからもますます進みます。
トラックパンツ、トラックジャケット、そしてこのサイクリングパンツなど、それまではスポーツウエアとしてのみ着られていたものがどんどんモードとして再解釈され、そして一般の人の日常着になっていく流れは止まりません。
スポーツウエアがどんどんモード化し、一般の人の日常着に ※画像:WEAR
そういうトレンドのときには、いつもだったら少しだけ取り入れるにとどめておくスポーツウエアを少し多めに入れてもいいでしょう。
例えばこれまではパンツだけをトラックパンツにしてスポーティーにしたけれども、取り入れる割合を少し多めにして靴もスニーカーにしよう、という具合です。
トラックパンツ+スニーカーの組み合わせ。いつものコーデにスポーツウエアを少し多めに入れて ※画像:WEAR
アイテムと同様にコーディネートにも流行があります。もう既に持っているアイテムも組み合わせによっては新しいルックを作り出せますので、組み合わせをいろいろ試してみるといいでしょう。
<文/小林直子>
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