内田春菊、恋愛をやめた理由を語る。“体の変化”で男性への意識が変わり…
―内田春菊さんインタビュー―
前回、女子SPA!読者の恋愛相談に答えてくれた、漫画家で小説家の内田春菊さん。その中で飛び出した「恋愛をやめた」との発言が気になったのは、おそらく筆者だけではないはず。そこで今回は、「恋愛をやめた」の真意について、内田さんへ直撃してみることにしました!
――「恋愛をやめる」と決意されたのはどうしてですか?
内田春菊さん(以下、内田)「私には4人の子どもがいますが、最後にお付き合いしていた男性は子どものいない人でした。子どもがすべてではないとわかってはいたものの、その彼と付き合っているあいだに閉経を迎えたことで、なんだかすまない気持ちになってしまったんです。
あと、私はすごく子どもがほしかったから、閉経を迎えるまでの恋愛では、多少イヤなことがあっても『子どもを持てるかもしれない』という期待と天秤にかけて、渋々ながら男性を機嫌よくさせることもあったのですが、閉経したことで『我慢する必要もないか』って、恋愛に対する意識が変わったことも大きいと思います」
――きっかけなどはあったのでしょうか?
内田「閉経後も、男女として高揚する気持ちがあるうちはよかったのですが、セックスレスになったことで、彼の“閉経していない女性と結婚して子どもを持つ”という時間を奪っている感を抱いてしまったんです。それがイヤで、『私より若い女性と付き合った方がいいから別れよう』ってずっと言っていたのに、なかなか話は進まず……。
私自身、次の恋愛をする気力もなくなっていたので、新しい彼を作るでもなく、その彼と頑張ったりレスになったりを繰り返す生活を2年くらい送ったのですが、彼から『もう男と女に戻るのは無理だと思う』と言われて別れたので、これで恋愛は終わりにしようって」
――そのときのお気持ちは?
内田「任期満了につき、卒業! やったね! って感じでした(笑)。実は、30代後半のころにも一度恋愛をやめようと思ったことがあるんです。当時付き合っていた人が人生史上最低にひどい彼氏だったから、懲りちゃったんですよね。その彼と別れたあと、『なんでみんな恋愛なんてするんだろう』ってどんよりした気持ちで過ごしていたので、『もう恋愛はやめよう』って思ったのですが、そのときは半年ほどして落ち着いたら次の恋愛がはじめられたので、年齢や時期的なものもあるのかもしれません」
――今回は、完全に恋愛卒業ですか?
内田「もう一生恋愛しなくても平気です。はじめは、妻がいなくて、収入が私と同じくらいで、人柄がいい男性となら恋愛するかもって思っていましたが、そんな人なかなかいないじゃないですか。だから今後もしないと思いますよ」
――恋愛をやめて何か変化などはありましたか?
内田「コストコに連れて行ってくれる人がいなくなりました(笑)。でも、それがきっかけで車の免許を取りに行ったんですよ。携帯もスマートフォンに変えるとか、“ひとりでできるもん企画”をあれこれ立てて実践して、完璧に男性がいらない生活に変えていきました」
彼の可能性を奪っている感じがイヤだった
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