内田春菊、恋愛をやめた理由を語る。“体の変化”で男性への意識が変わり…
女性の社会進出と“ダメンズ”の関係
内田「30~40代はまだ早いんじゃないですかね。子どもを持てる可能性だってあるんだし。あとね、ダメ男とかクズ男とか、最近そういう言葉をすごく疑うようになったんです。だって、最初からそういうオーラを出している男に、誰が引っかかります?
私が気づいたのは、稼ぎがあって、社会的地位もある“俺様男”は、妻となる女性に『働くの?』ってなるから、結婚しても働きたい女性にとってはダメ男になりやすい。自分が働ける相手を探すなら、実家が自営業で母親も一緒に働いていたとか、妻が働くのも普通だというデフォルトを持っている人がいいと思います。
でも、そういう男性は、女の金をアテにするのは当たり前というメンタルも持ち合わせている気がするんですよ。だから、そのあたりをしっかり見極めて、自分の許容範囲を知ることも大切なのかなって思います」
――女性が男性並みや男性以上に働くことで、知らず知らずダメンズを育成している部分もあるんですね。
内田「私たち女性が働くようになってまだ日が浅く、いくつで何をするべきかというお手本が少ないから、一生懸命いろいろなテキストなどを見て各自が考えないといけないじゃないですか。それと同じで、男性も、女性の方が稼ぎがいいとか、交友関係が広いとかの状況のとき、どうしたら男のプライドを保って家族を愛せるのかっていう前例がほとんどないんですよ。
だから、どうしていいかわからず、力でねじ伏せようとするのかなって。自分の方が稼ぎが少ないことでプライドが傷つくから、この女の金を自由に使える俺の方が偉いとか自分の中で物語を作って、女性を子分のように扱ってしまうのかもしれないなって思います」
――どうしたら理想的な恋愛や結婚ができるでしょうか?
内田「バランスをとっていくしかないですよね。ただ、もしダメ男に悩まされて結婚に踏み切れないなら、いっそ国際結婚を視野に入れてみるといいかもしれませんよ? 外国人の男性と付き合うのは大変そうだなってずっと思っていたんですけど、最近は、外国の方なら元々価値観も文化も違うから覚悟ができるし、理解できなくてもあきらめがつくのかもって気づいたんです」
――なるほど! 恋愛をやめるのではなく、世界に目を向けてみたらいいんですね。
内田「日本人は若く見られるので、年齢がそこそこいっていても出会いがありますしね。先日、家の近所を歩いていたら、東南アジア系の男性に道を尋ねられたんです。でも、その人は調理白衣を着ていたからおかしいなぁと思ったら、近所の飲食店の従業員で、ナンパだったんですよ。『私59歳よ』って言ったら、『Old!』って驚いていました(笑)。彼から見たら、私でも30代に見えたみたいです」
恋愛をやめてからも日々を楽しまれている内田さん。最終的には「恋愛をやめる」という選択肢もあり、それが決してマイナスなことではないとの印象を与えてくれる話だったと感じます。これまで実体験を踏まえてお話くださった内容も含め、人生や恋愛に新しい視点を持てるヒントがちりばめられていたような気がします。
<取材・文/千葉こころ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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