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ドラマ「ファースト・クラス」はノンフィクション!? 女性誌編集部の怖~い話

 今話題のドラマ「ファースト・クラス」(フジテレビ系)。主演の沢尻エリカが、超オシャレ雑誌の編集部員として奮闘する物語で、見どころはなんといっても、女同士の格付けバトル=マウンティング。
ファースト・クラス, 沢尻エリカ

「ファースト・クラス」公式サイトより

 上にのし上がるために、あの手この手を使って相手を蹴落としていくという、昼ドラ顔負けのドロドロっぷりなのです。  ドラマを見ていると、「女性誌の編集部って本当にあんな感じなの? 怖すぎ!」なんて思う人も多いのでは。というわけで、某ファッション誌で編集部員として働いている人たちから、女性誌編集部のリアルを聞いてみました。  ……ただし、ここで紹介するのはあくまで“ごく一部”の話であって、すべての編集部に当てはまる話ではありません。誤解なきよう!

「可愛くない」だけで無視される

 ドラマで初出勤した、ちなみ(沢尻エリカ)のことを周りの編集者が「ダサい」と言うシーンがありましたが……。 「実際あんなもんじゃないですよ。私がいた編集部では、バイトで入った女の子が可愛くないという理由だけで無視されてましたね。その子がリースしてきた服を先輩が『ダサい!』とか言って放りなげたのを見たこともあります」  ドラマで描かれている陰湿なイジメは決して大げさなことではなかった! 「そのくせ職場は超汚くて、噛んだガムをそのへんに捨てても全然気にしない。そんな人たちが女子力抜群のコーデとか考えてるわけですよ。笑っちゃいますよね」

本当にあった、企画の横取り

 レミ絵(菜々緒)がちなみ(沢尻エリカ)の企画を盗むというシーンがありましたが、全く同じ体験をしたという人も。 「私が新企画について隣の席の同僚と話してたら、次の会議でX先輩がしれっと出してたことがありました。別に斬新な企画でもないから『かぶった?』ぐらいに思ってたけど、2~3回続いたときにはさすがにゾッとしましたね」  目の前の席に座っていたX先輩が、毎回盗み聞きしていたんだそう。しかし、先輩に文句を言うこともできず、泣き寝入りに終わったんだとか……。

やられたらやり返す! 女の復讐

 また、先輩と組んで仕事をしたときの復讐談も。 「もともとRさんが担当するはずだった企画が、私に変更になったことがあったんです。それでRさんがサブでついてくれたんですが、企画を乗っ取られた腹いせか、相当嫌がらせされましたね。まさにドラマの白雪(田畑智子)みたいに(笑)。  例えば、企画の説明をしても雑誌を読みながら『あーはいはい』って生返事するだけ。いざ企画書渡すとたいした理由もなく『全然ダメ、やり直し』って突き返されるの繰り返し。そのくせ副編集長にはニコニコして『頑張りますぅ』なんて媚びててかなりムカつきました。  後日、私もRさんの悪事を書いたメールをばら撒いてやりましたけどね。最終的には私が編集長に気に入られて上位に立てましたよ(笑)」  女の仕返しは怖い!

カリスマ読者モデルのワガママ

 ドラマではMIINA(佐々木希)とERENA(石田ニコル)がトップモデルの座をかけて激しい抗争を繰り広げていますが、どちらかというと厄介なのは読者モデルなんだとか。 「トップモデルにもわがままな子はいますけど、まだ許せます。どんなに現場振り回しても最終的にはちゃんと部数に繋げてくれるんで。面倒くさいのは読モのほうです。下手に人気が出ると自分はすごいって勘違いしちゃうみたいなんですよね。  某人気読モは、本来のギャラの三倍払わないと出ないってゴネだして。結局、払って出てもらいましたよ。彼女専属のカメラマンまで呼んで!」  現場に入っても取り巻きのスタッフとしか話さないという有り様で、ほかの読モたちはその様子を遠巻きに眺めるだけ。格の違いを見せつけるかのようなカリスマ読モに、みんなは唖然。その日の彼女のブログには『今日の撮影も楽しかったです!』とぬけぬけと書いてあったそう。  ある女性編集者いわく、「こういう共通の敵がいると、普段は仲の悪い編集同士の結束が固くなることも。まあ、一瞬だけですけどね(笑)」  すべてではないとはいえ……強烈な女性誌編集部も存在するんですね。ドラマもこれからさらにハードなマウンティングが見られそうです。最終的に誰が編集部の頂点に立てるのか!? 目が離せません! ●ドラマ「ファースト・クラス」公式サイト http://www.fujitv.co.jp/firstclass/index.html <TEXT/北条マサ子(清談社)>
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