100均のグラスで缶ビールが超おいしく変身。正しい“グラス選びのコツ”
――もう少しカタチを増やすとしたら、どんなものが良いでしょう?
中水氏「この3本、いや4本ですね(と言ってグラスを4つ選択)。自宅で洗いやすいというのも、大事なポイントですよ」
①胴体下部にくぼみがあり、飲み口が少々狭くなっているグラス。
②スタンダードなタンブラータイプ。ある程度高さのあるコップ。
③先ほど登場したぽってりチューリップ型のワイングラス
④大きな卵型の脚(ステム)なしワイングラス。
※①と②は、好みによって選んで欲しいそうです。
①→上部と下部のくぼみによって泡が持続するので、泡を楽しみたいビールなどに。持ちやすいのも利点。
②→氷を入れて、味が変わっていくのを楽しむカクテルなどに適している。
また、④の「丸みを帯びた卵型ワイングラス」については、私たちがよく選びがちな「低めの寸胴型コップ」よりも、香りが楽しめる点でオススメなんだそうです。
また、日本では主流になっているピルスナータイプのビール(キリン一番搾り、アサヒスーパードライ、サントリープレミアムモルツなど)の場合、グラスを“冷やす”ことも、爽快な気分ですっきりと飲めるコツ。逆に香りやコクをしっかり味わうためには、常温コップが良いそうです。
実験してみると、確かに差は歴然。ピルスナータイプのビールの場合、冷えたコップで飲む一杯目は、雑味がなくキレのある味わいが際立っていました。難しい下準備は一切不要で、缶ビールと一緒に、グラスを冷蔵庫に冷やしておくだけでOK。冷凍庫で凍らせるのはビールも凍ってしまうためNGなので気をつけましょう。
「グラスにはメッセージがあり、飲み物の魅力を知ることができる重要な存在なんですよ。」と中水氏。新生活、グラスの見直しをしてみると、人生が変わるかもしれません。
<文、写真/スギアカツキ>
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疲れて帰ってきた一杯目のビール、冷えたコップは格別だった!
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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