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『きのう何食べた?』キャラ再現ぶりに原作ファン歓喜。「イメージ違う」と心配なのは…

筧久栄役 梶芽衣子 シロさんがたじたじになる母親ぶりを期待

 シロさんのお母さんである久栄さん。シロさんに職場でのカミングアウトを勧めるなど、原作でも初登場時から多大なインパクトを与えてくれるキャラクターです。  しかし、その心の奥には息子がゲイであることを受け入れようとしながらも、完全に理解することはできていない苦悩を秘めた難しい役柄でもあります。  そこに『女囚さそり』や『修羅雪姫』などの主演作で、艶やか、かつ強い女を演じ続けてきた梶芽衣子を当ててくるとは、思わずポンとひざを叩いてしまったほどのナイスキャスティング。  品の良さげな口調で電話をしつつ「ゲイであることは恥ずかしくない」とシロさんを諭(さと)す様は、まさに久栄さんそのもの。欲を言えば原作のようにもう少し激昂してくれても良かったかなとも感じましたが、この先もシロさんがタジタジになるような押しと思いきりの強さを見せて欲しいと思います。

今田聖子役 佐藤仁美 主人公の困ったクライアント役にぴったり

 メインキャラではありませんが、これほどにぴったりな女優がいるとは……と驚愕してしまったのが、シロさんのクライアントの今田聖子さんを演じた佐藤仁美。  離婚により元夫に息子の親権を奪われてしまい、息子を想うあまり深夜2時に家まで押し掛けるというなかなかエキセントリックな女性という役どころなのです。  精神的に少々不安定な彼女と、それを少しげんなりしながらも諭す冷静沈着に見守るシロさんは、意外といいバランスのコンビなので、2人が遊園地に行く原作エピソードもぜひ実写で見たいと願っています。

富永佳代子役 田中美佐子 明るい笑顔でご近所の主婦にマッチング?

 シロさんのよき相談相手で、料理上手なご近所さんの佳代子さんは、かつてのトレンディ女優・田中美佐子が演じ、第二回(4月12日放送予定)に登場するようです。  原作のイメージで考えると美人すぎ?とも思いますが、佳代子さんはいつもニコニコでも他人様への心配りも完璧な懐の深い専業主婦。  そして去年の冬クールに放送された『獣になれない私たち』の出演で見せたように、田中美佐子の持ち味は「人を支えてくれる明るい笑顔」。ゆえに佳代子さん役もしっかりマッチングするのではないかと思います。  その他、ケンジの友達であり勤め先の店長・三宅祐を演じるマキタスポーツや佳代子さんの夫役の矢柴俊博、シロさんの弁護士事務所の大先生役の高泉淳子や若先生役のチャンカワイなども含め、ぴったりすぎるキャスティングを挙げるとキリがありません。  かつて、こんなにも原作ファンから喜ばれた実写化ドラマがあったでしょうか……。今夜放送の第二回はもちろん、その先もそのまた先も楽しみで仕方ない!ぜひお見逃しなく! <文/もちづき千代子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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