そして21日に放送された第二回。管理人さんの死をもってついに始まってしまった交換殺人ゲーム。
黒島沙和(西野七瀬）は手首にヤバそうな怪我をしているし、浮田啓輔（田中要次）、妹尾あいり（大友花恋）と柿沼遼（中尾暢樹）はチェーンソーなどを持ち出していたし、仲良く見えた介護家族の住人たちの実態なども明らかに。住人たちの不穏さは前回より増しています。
何も知らない翔太は相変わらずただひたすらに無邪気で頬がゆるむ一方、菜奈の方はピリついています。
それでも、バックハグシーンもあったりして、今回もここは作品内のオアシスだと感じていたのもつかの間のことでした。今回はえ？これ、翔太ってただの無邪気ボーイではない……？そう感じるシーンがありました。
菜奈がコーヒーメーカーを購入したことに、謎の超理論で彼女を責め立てる翔太。そこで強調される「ウソはバレなきゃいい」という翔太の主張と、未だ2人が入籍をしていないという事実。ここに何か新たな不安の種が生み出された気がして、そこから一気にドラマの奥行を感じて何だか面白くなって参りました。
そして第二の事件が起きます。大学病院の勤務医である藤井淳史（片桐仁）が、住民会で名前を書いた男が他殺体で発見されたのです。
「殺してもらった人は、自分も殺してあげなくてはならない」いつの間にか出来上がっていたそのルールに藤井は追い詰められます。彼の元に「あなたの番です」と書かれたメッセージが届き始めるのです。
ここまでで続きは次週。これは前回で見るのを止めなくて良かったと素直に思いました。住人たちの本当の顔が暴かれていくにつれ、次に何が起こるのかが俄然（がぜん）楽しみになってきしまったんです。
今回だと、片桐仁演じる藤井の元同級生への妬みと殺意。しかし、実際に願った通りに死んでしまったことへの恐怖が実にわかりやすく描かれていて素晴らしかったと思います。
Instagramや公式サイトなどネット展開もユニーク
また、今作の世界観をさらに深めているのがネット展開。
公式ホームページは開いた瞬間に勝手に質問ウィンドウが開き、「あなたには今、殺したい人がいますか?」【はい】【いいえ】と、自分で選択しながら進んでいく仕組みになっていました。その後はどちらを選んでも鬼LINEが届くという仕掛け。現在はすでに終了してしまったようですが、作品の世界観を表した演出でしたね。
そして、手塚翔太によるInstagramやYouTubeにアップされている『翔太のお手軽筋トレ講座』も見逃せないところ。単なる手塚夫妻のイチャイチャを見守るだけと言っても過言ではないくらい愛しさにあふれています。本編で恐怖を味わった後は、ここでお口直しをするのも良きかと。
第二回まで見て、にわかに今後への期待が高まった『あなたの番です』。さあ、次の殺人は「誰の番」なのでしょうね……。
＜文／もちづき千代子＞
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter：
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