流行遅れというとアイテムそのものに注目されがちですが、それだけでなく着こなし方にも流行遅れというのが存在します。最近でいえば、
個人的にそろそろ危険信号がともっているのが靴下とヒールパンプスのコーディネイトです。

2016~2017年頃にトレンド化していた短めソックスにヒールパンプスを組み合わせるスタイルは、2019年の春夏ではもうすでに見かけません。実際に街中で取り入れている方も徐々に少なくなってきているのではないでしょうか。
白靴下にフラットシューズの組み合わせも流行していましたが、白靴下自体がもうどこへやら……といった感じにトレンドが過ぎ去ってしまいました。今季はスニーカーブームが続いているので、
パンプスと合わせるというよりスニーカー+靴下というプレーンな履きこなしが支持されている様子。
私たちがもっとも油断しがちな流行遅れアイテムは、2~3年前に流行したアイテムです。10年前に流行ったモノなら多くの人がそれは流行遅れだと実感することができますが、
2~3年前の流行アイテムは「まだ着られる」か「もう着られない」かの線引きが非常に難しいところでもあります。

ソックス+スニーカーは今年らしいコーデ 画像:WEAR
例えば、数年前にみんなが着ていたオフショルダートップス、今年はどうでしょうか。もちろん今年着ていてもおかしくはありませんよ。しかし、アパレルショップの陳列にはびっくりするくらいオフショルダーアイテムが見当たらないのです。
このように、
まだ着られるし、着ていても変ではないけれど旬ではなくなり始めている。そんな微妙な流行遅れのアイテムほど私たちは取り入れ方に気をつけなくてはいけません。
今回ご紹介したアイテムに加え、昨年まで見かけていたのに今年お店でぱったり見なくなってしまったものにもアンテナを張って流行遅れの兆しを敏感にキャッチしていきましょう。とはいえ、もちろん流行に関係なく好きなものを堂々と着るスタイルもアリです!
<文&イラスト/角 侑子>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】角 佑宇子
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは
@sumi.1105