子育てをめぐって離婚寸前の夫婦が、劇的に再生した“勇気ある決断”とは
「家庭のことはオレがやるから、きみは仕事に没頭して」
そのとき、ナツミさんの心が揺れた。夫を過保護でうるさいと思っていたし、実際にそういう側面があるとはいえ、彼は本当に家庭を大事にしたいのだなと伝わってきたからだ。
「私はいっそ離婚しようかとさえ思っていた。私がそう言ったら、夫は『きみが僕をうっとうしいと思っているのはわかっていた。だけど僕としては、きみとの家庭を本気で考えているからこその対応だった。もうめんどうなことは言わない。家庭のことはオレができる限りやるから、きみは仕事に没頭していいよ』って。ありがたかったですね。正直言って家事は向いてないんですよ、私」
あきらめかけた私を、夫が引き戻してくれた
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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