Entertainment

86歳で大人気のカリスマ女性。性差別と戦った半生とは

キャリアの成功に欠かせない資質とは…?

『RBG 最強の85歳』より

『RBG 最強の85才』より

――ルースが仕事で成功した理由には、夫マーティンの存在もあったのでは? コーエン監督「マーティンはユーモアに溢れ、常に物事をポジティブに見る男性でしたね。だからこそ、人生のどんな局面に立っていても楽観的にいられる……これはキャリアの成功に欠かせない精神力です。ルースは癌に対してさえも感謝していると話してくれました。痛みを知ったからこそ、生きることに感謝できるようになった……と」 ウェスト監督「マーティンの母親もルースとマーティンの結婚式で、『結婚生活では、たまに耳が聞こえなくなったほうがいいわよ』とルースにアドバイスをしたそうです。マーティンは素晴らしい男性でしたが、もちろん欠点もあったはず。パートナーの欠点にときには目をつぶるということも結婚生活では大切みたいですね(笑)」

女性は戦略的に闘う必要がある

――男性優位社会で壁に直面する女性たちへ、なにかメッセージはありますか? ウェスト監督人生で最悪の出来事だと思っても、悲観的にならないこと。ルースは、ロースクールを卒業しても女性だからという理由で、弁護士として就職できませんでした。もし、彼女が就職できていたら……? 最高裁判事にはなっていなかったでしょうね。  だから、最悪の出来事もひょっとしたら最良の出来事になるのかもしれない。人生がうまくいかないときは、過剰に反応しないことです。もしかしたら、より良い方向に人生が向かっているのかもしれませんから」 ――アメリカでは女性の映画監督はたったの4%しかいないと聞きました。 ウェスト監督「映画業界に限らずどの業界でもトップはほとんどが男性です。1960年代以降、女性は様々な分野で職を得ることができました。当時は、女性は就職のチャンスさえ与えられたら、きっと男性と同じようにトップまで上りつめることができる……と思われていました。  でも実際は、女性がトップになるまでにはたくさんの障害があり、50年経ってもまだまだ性差別はある……。ルース・ギンズバーグの意思を受け継いで、私たち女性はこれからも、性差別を打ち破るために戦略的に闘っていかなくてはいけないと思います」 <文/此花さくや> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
此花わか
映画ライター。NYのファッション工科大学(FIT)を卒業後、シャネルや資生堂アメリカのマーケティング部勤務を経てライターに。ジェンダーやファッションから映画を読み解くのが好き。手がけた取材にジャスティン・ビーバー、ライアン・ゴズリング、ヒュー・ジャックマン、デイミアン・チャゼル監督、ギレルモ・デル・トロ監督、ガス・ヴァン・サント監督など多数。Twitter:@sakuya_kono Instagram:@wakakonohana
1
2
3
Cxense Recommend widget


あなたにおすすめ