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ガンの愛犬が倒れて夜間救急へ。最後の夏に起きたこと|ペットロス Vol.24

16歳の愛犬を亡くした心理カウンセラーが考えるペットロス Vol.24>  心理カウンセラーの木附千晶さんは、16年一緒に暮らしたゴールデン・レトリーバー「ケフィ」を2017年1月に亡くしました。
ライフジャケットを着て笑うケフィ

木附さんが16年間一緒に暮らした、ゴールデン・レトリーバーの「ケフィ」

 ケフィはメニエール病などと闘い、最後は肝臓がんのために息を引き取ったのです。前後して3匹の猫も亡くし、木附さんは深刻なペットロスに陥ってしまいます。自分の体験を、心理カウンセラーとして見つめ、ペットロスについて考えます(以下、木附さんの寄稿)。 =====================

薬をなかなか飲んでくれないケフィ

 2016年3月からはじまったガン治療のための闘病生活。そのなかで、何より大変だったのは薬を飲ませることでした。老いたとはいえ大型犬であるケフィの力はかなりのものでしたから、ネット上の手本などにあるように「片手で犬の口を開け、もう一方の手で薬を口の中に入れる」ことなど、とてもできません。  もしできたとしても、無理やり飲ませて「人間の側に行くと薬を飲まされる」と学習し、部屋にこもってしまうかもしれません。1年前に心タンポナーデを患ったときがそうでした。  ……かといって薬をご飯に混ぜて食べなくなってしまうことも心配だったので、嗜好品であるおやつにくるんであげていました。ところが、どんなおやつを使っても1週間もすると、中に薬が入っていることに気づいてしまいます。そこでおやつを次々と代えたのはもちろん、錠剤クラッシャーで砕いた薬をオブラートに包んだり、ペースト状の投薬補助食品に混ぜるなど、あらゆる方法を試しました。薬をめぐってケフィとの「知恵比べ」の毎日でした。

「今年の夏も海に行こう」との約束を果たせた

 努力のかいあってケフィは、2016年の秋までは小康状態を保つことができました。定期的に動物病院で胸水の貯まり具合をチェックし、貯まっていたら抜く生活ではありましたが、食欲もある程度まで回復し、散歩も嫌がりませんでした。ゆっくりペースではありますが1~2キロくらいは平気で歩きました。苦しそうな様子を見せることもありませんでした。  お出かけは相変わらず大好きで、時間を見つけては家族と近場の小旅行を楽しみました。泊まりがけになるときには、①近くに複数の動物病院があるか、②最低1つ以上、夜間救急を受け付けてくれる動物病院があるか、②現在、治療を受けている二次診療病院まで数時間で帰って来れるか、を必ずチェックし、行き先を決めました。
海に入りたがるケフィ

海にもっと入りたがるケフィ

 8月には長い夏休み取って伊豆半島へ。前回の記事で書いた「今年の夏も海に行こう」という約束を果たすことができました。例年ほどには泳ぎに関心を示さないケフィでしたが、海に浸かり、潮の香りを嗅ぎ、何よりも家族と一日中一緒にいる時間を楽しむことができました。そしてそれが、ケフィと過ごした最後の夏休みでした。
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寝る直前、急に倒れこむケフィ
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