夫と彼女が別れて、晴れて真理子さんの願いは達成された…かと思いきや、未練はまだまだ断ち切れなかったようです。ある日、雅史さんの住む家と同じ駅に引っ越したと連絡をしてきたり、夫に新たな女性の影を見ると、またしても電話・LINE攻撃が始まるというのです。
時間とともにだんだんその量は減っていっているといいますが、
今も忘れた頃に結婚時の不満や愚痴が詰まったLINEが届くとか。妻の幸せはどこにあるのか。妻のゴールはどこにあるのか。法的に訴えるほどではない範囲で嫌がらせをしてくる元妻に、雅史さんもうんざりしてしまいました。
最近は、知り合う女性に冗談として話しておいたり、付き合う女性には事前に「危害は加えてこないから大丈夫」…と打ち明けていると言います。
雅史さんは一時、真理子さんは自分とヨリを戻したいからこういう事をするんだ…と思い、向き合ってみようかなと思ったこともありました。でも、対面で話を再度してみると、ひたすら不満をぶつける真理子さんに「やっぱり無理」と悟ったそう。
最近は真理子さんにも彼氏ができたため、LINEの頻度も減って平和になりつつあるようですが…執着とは人を狂わせるものですね。恨みをはらすのか、さっさと忘れて次の相手を探すのか、立ち止まって考えてみたいものです。
―シリーズ「
恋に狂ったワタシ」―
<文/しおえり真生 イラスト/真船佳奈>