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肉を一切使わないケンタッキーのバーガーが登場。話題の人工肉はどんな味?

 日本でも大人気のケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)。あの独特の香りをかぐと、ついつい食べたくなるという人も多いのではないだろうか?  そんなKFCがこのたび、動物製品を一切使用しないチキンフィレサンドの発売を開始し、話題となっている。
ケンタッキーフライドチキン、ビーガンバーガー

ケンタッキーフライドチキン、初のビーガンバーガーを発売

 完全菜食主義(ビーガン)向けに販売されたKFC初のビーガンバーガー。とはいっても、これはイギリスのロンドンなど一部の店舗のみのメニューで、日本では販売されていない。  この動物性食材を一切使用しないチキンフィレサンドは、「ザ・インポースター」という名前の新メニューで、6月17日から4週間限定で英国内の一部店舗のみで販売される。  KFCの関係者はこう説明する。 「不公平だと思いました。ヴィーガンの方々はこれまでKFCの美味しさを味わえずにきたのです。ですからこのザ・インポースターの開発に尽力してきました。(創設者の)カーネル・サンダースも誇りに思ってくれる味です」  この新メニューはチキンの代わりに食肉代用食品「クォーン」を使用し、11種のハーブやスパイスを用いたオリジナル・レシピの衣でコーティングしているほか、ビーガン用のマヨネーズなどが使われている。  クォーンは日本ではあまりなじみのない人工肉だが、ヨーロッパでは30年以上も前からスーパーなどで売られているそう。原料は、キノコのタンパク質を発酵させた「マイコプロテイン」。あまりピンとこないが、肉によく似た食感で、特にダイエッターやビーガンの間で人気だという。
 そのクォーンで作られたKFCの「ザ・インポースター」、英メディアは実際に食べた人の感想として「見た目も味も普通のバーガーと変わらない」と伝えている。

マクドナルドでも肉を使わないバーガーやナゲット

 こうしたビーガンメニューに取り組んでいるのは、KFCだけではない。マクドナルドもここ数年、熱心に取り組んでいるテーマで、すでにいくつかの国でビーガンメニューを発表している。  2017年には、北欧のフィンランドとスウェーデンのマクドナルドで、大豆でできたステーキにマスタード、ケチャップなどをのせ、卵を使わないソースで作った「マックビーガン」が発売開始された。  2018年には、本国アメリカのマクドナルドの一部店舗で、ポテトと豆を使ったパテと、赤パプリカ、トマト、卵を使わないトマトマヨネーズを一緒にバンズで挟んだバーガーが販売された。  さらに、2019年にはノルウェーのマクドナルドで、ヒヨコマメや人参、じゃかいもやカリフラワー、コーンや玉ねぎで作られたナゲットが販売開始。この一切肉を使用しない「マックナゲット」は各国で話題となった。
ノルウェーマクドナルドのナゲット

ビーガン向け「マックナゲット」
※画像はノルウェー・マクドナルドの公式HPより

 さらに、ドイツのマクドナルドでも、肉を使用しないバーガーが販売開始されているほか、英のマクドナルドでもビーガンメニューが展開される予定とのことだ。

世界に急速に広がる「ビーガン」。日本では?

 このように欧米を中心に広がっているビーガンだが、日本でも近い将来、KFCやマクドナルドにビーガンメニューがお目見えすることになるのだろうか?  KFCやマクドナルドについてはなんとも言えないものの、日本でも「人工肉」がトレンドになる兆しはみえている。  というのも、アメリカのベンチャー企業が開発した人工肉「ビヨンド・ミート」が、すでに日本に上陸したといわれている。
 大豆やエンドウ豆などを主原料とした植物由来のビヨンドミートは、見た目や調理方法で本物の肉にこだわって作られたものだそう。まだ日本のスーパーやファーストフードでお目にかかることは極端に少なく、味に関してはよくわからないが、実際に食べた人が書いた記事によると、言われなければ豆からできている人工肉だとは気がつかないそう。  日本でも、このビヨンドミートが食べられる日は近い?!
 ビーガンの人だけでなく、ダイエット中の人や、なんとなくハンバーガーの肉が苦手…という人にとっては、こうした選択肢が増えるのは朗報ではないだろうか。高カロリーかつジャンクといわれてきたファーストフードも、新たな時代をむかえることになりそうだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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