アクセをつけて、海に入るのは自殺行為?血に染まるビーチのサメ被害にご注意を…
女性のビーチファッションなら、水着にネックレスや指輪などのアクセサリーを合わせてオシャレに決める方も多いことでしょう。でも、そのアクセサリーが実はとんでもないリスクを伴っていたなんて…。
世界中の海で起きているサメの被害には、そのアクセサリーが関係しているかもしれないんです。
“海のギャング”と呼ばれるサメが人を襲う事件は、世界各地で発生しています。
たとえば2019年だけでも、1月にはオーストラリアの人気観光地であるグレートバリアリーフ近くのウィットサンデー諸島で女性と子どもがサメに襲われ負傷、2月にはオーストラリア東部のニューサウスウェールズ州でサーフィンをしていた男性がサメに脚を噛まれています。4月にはアメリカ、ノースカロライナ州のビーチで17歳の女の子がサメと遭遇し、病院で脚を切断する処置を受け、5月にはニューカレドニアでナマコをとっていた漁師がサメに襲われ死亡しています。
そしてビーチリゾートとして人気のハワイも、毎年のようにサメ被害がニュースで報道される場所。サメと遭遇し左腕を失いながら、片腕のプロサーファーとして活躍する女性を描いた映画「ソウル・サーファー(2011年公開)」は、ハワイを舞台にした実話として知られています。
ハワイ近海でのサメ被害は2019年だけですでに6件が報告され、5月にマウイ島で起きた被害では65歳の男性が死亡する事態に至っています。
ハワイはサーファーが多いため、サメの被害にあうのはサーフィンをしている人かと思われがちですが、そうとも限りません。マウイ島での被害者はビーチから55mの場所でサメに襲われたとみられ、ビーチからわずか32mの場所で襲われた例もあります。
では、海水浴に遊びに行ったときにどうやってサメ被害を予防したらいいのでしょうか? ハワイ州ではサメ被害のリスクを軽減するために、次の安全10箇条を紹介しています。
1 海に入るときは人と一緒に。まわりに人がいないところには行かない。
2 夜明け、夕暮れ、夜に海に入らない。一部のサメはちょうど食事の時間にあたる。ただし一日中人を襲う種類のサメもいる。
3 開いた傷口や出血があるときは海に入らない。サメは低濃度でも血液や体液を察知できる。
4 水が濁っている場所や、港の入口付近などは避ける。
5 キラキラ光るウェアやアクセサリーは着用しない。
6 水中でバシャバシャと水をはねることはしない。
7 サメの目撃情報や注意報が出ているときは海に入らない。もしサメと遭遇しても、静かに素早く離れること。
8 魚やカメが不規則な動きをしていたら、サメの餌食となっているサインなので、すぐに海から出る。
9 釣りやスピアフィッシングをしている人の近くには行かない。
10 海に入るときはライフガードがいるビーチを選ぶ。
女性ならば、5箇条目は特に注意。水の中でキラキラと光るものは、サメが反応するそうです。どのビーチでも安全に楽しむために、ぜひこの10個のポイントをチェックしておきましょう。
<文/佐藤まきこ>
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サメ被害にあわないために知っておきたい10箇条
佐藤まきこ
女性誌のエディターやファッションビルの広告・プロモーションのプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのエディター・ライターへ。ハワイ在住。Instagram:@hawaii_milestone