Fashion

Tシャツの上に水着?自由すぎる痛コーデに、彼氏のキツ~い一言が

 ファッションスタイリスト&ライターの角侑子(すみゆうこ)です。着る服を失敗した経験、皆さんも一度は味わったことがあるのではないでしょうか。TPOに合わない服を着て来てしまったとき、トレンドアイテムの取り入れ方を間違えたとき、似合わない服を着たときなど周りの何とも言えない冷ややかな視線を浴びて自分の間違いに気づくって、とても恥ずかしいですよね。 好きな服を自由に着ているだけでは、オシャレにはなれない。どうすればいいの? ファッション好きはそんなオシャレの失敗とは無縁とも思われそうですが、実はオシャレが好きな人たちほどファッション黒歴史を持っています。プライドゆえに語らないだけで、だいたい一度は恥ずかしい失敗を経てオシャレのさじ加減を学んでいるのではないでしょうか。  かくいう私も過去に恥ずかしくて悶え死にそうな黒歴史を抱えており、最近になるまでこの黒歴史を自虐的に語ることができないくらいの深い痛手を負っていました。そんなファッション中二病期から10年以上の時が経ち、そろそろ私の心の傷も癒えてきたということで、今回は、私のファッション黒歴史と、そこから学んだオシャレをする上での大切なことをご紹介いたします。

NANAに憧れてパンクロッカーへ

NANAに憧れて「パンクロッカー風」 現在の私を知る人にはたまに驚かれるのですが、10代の頃はパンクロッカー風なファッションを好んでいました。当時は青春パンクロックという音楽ジャンルが流行していたことと、人気漫画家の矢沢あいが連載していた「NANA」の影響で頭からつま先までパンクロッカー風を装っていました。  パンクロックを代表する憧れのヴィヴィアンウエストウッドは高校生が買えるはずもありません。代わりに地元のサンポップという小さな商業ビルで一着1900円のチェックのボンテージパンツに、マルイで購入したお気に入りの穴だらけのボーダーセーター、ロックミュージシャンかぶれのような厚底靴を履くスタイルが当時の私のお気に入りコーデ。よく友達が減らなかったものです。そこからさらにファッションテイストは間違った方向へ突き進みます。

「頼むから普通の服を着てくれ」と彼氏に懇願された

たのむ…「フツーの服をきて」 パンクロックブームが私の中で終息すると、次に目を向けたのが古着。学校帰りや休日に原宿へ繰り出しては、安い古着を買い、自分独自の個性的な組み合わせを楽しむのが日課となりました。中古は安いし、個性的な着こなしや組み合わせを楽しめるという利点が古着の良いところですよね。  当時は「いかに人と違う着こなしができるか」が私のこだわりとなっていきました。ボーダーのトップスに花柄のスカートを合わせた、柄に柄のコーデはどうだろう? Tシャツの上に水着を合わせたらどう!? など。もうこの説明している今この瞬間が恥ずかしい。やだ、消えてしまいたい。  このオシャレを自由に愛するみたいな気持ちが、オシャレとダサさを派手に勘違いしている私を生み出し、ついには初めて出来た彼氏に「頼むからもっと普通の女らしい格好をしてくれ」と言われてしまいました。この時、初めて好きな服を自由に着ているだけでは、オシャレだと認識してもらえないことを理解したのです。
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着飾るより、バランスが「オシャレ」を作る
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