保護犬・保護猫を「うちの子」に。しつけにくそう、は勘違い
保護犬や保護猫はしつけにくい?
ペットショップで販売されている犬猫は生後まもなく、親やきょうだいと引き離されます。本来ならば親やきょうだいと遊ぶ中で他者との関わり方を学ばなければいけない時期に、ひとりぼっちでショーケースに入れられる。これがペットショップの問題点です。そうした子犬や子猫は噛み癖が治らなかったり、粗相をしてしまったりと大人になっても問題行動が見られる場合も少なくありません。
対して、動物愛護団体や動物保護カフェで育てられた子は、幼少期に様々な人や犬猫と関わっていることが多いため、穏やかで人なれしており、しつけが済まされた状態で譲渡されることがほとんどです。
不安を抱いたら信頼できる機関や団体に相談を
また、ペットショップとは違い、しつけに関する悩み相談に乗ってくれる動物愛護団体や動物保護カフェも多いので、いざという時に頼りになります。困った時に力になってくれる人がいると、ストレスなく動物と向き合えるようになるはず。実際、筆者も地元の動物愛護団体から子猫を譲ってもらった時に飼育上の適切なアドバイスを貰えたり、腕のいい動物病院を紹介してもらえたりして、とても心強かった覚えがあります。
初めて保護犬・保護猫を迎える時は様々な不安を抱くことがあるかもしれません。しかし、信頼できる動物愛護団体や動物保護カフェなどを調べて相談してみると、自分に合った子が見つかりやすくなります。最近では殺処分よりも譲渡に力を入れている保健所・動物愛護施設も増えてきているので、そうした場所にも一度足を運んでみてください。
保護犬や保護猫は身勝手な人間が生み出した、被害者。その命を救い、紡いでいくことも人間にしかできないことなのです。
【過去記事】⇒あっ道端に子猫が…どうする?見て見ぬフリをせずにできること
<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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