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150万円で美容整形した過去を持つ女性。夫には「プチ整形」と嘘ついていたのに…

 最近はSNSなどで美容整形したことをカミングアウトする若い女性が増えているそうです。  とはいえ、日本は専門クリニックが多い割に海外ほどオープンではないため、周囲に整形したことを隠している人もまだまだ多いようです。
整形

写真はイメージです(以下同じ)

大学卒業前に150万円かけて目と鼻を整形

「一重でキツネみたいな細い目、それとニンニクみたいな形のブサイクな鼻が子供のころからコンプックスでした。小学校のころはそれをクラスの男子にからかわれたこともあり、大きくなったら絶対整形しようと思っていました」  自身の顔にメスを入れた理由をそう話すのは、吉岡ひな子さん(仮名・31歳/アパレルメーカー)。大学4年生のとき、アルバイトで貯めた150万円で目と鼻の美容整形手術を受けたそうです。 「整形後の新しい顔で社会人としての一歩を踏み出したかったので、手術したのは卒業の2か月前。パッチリした大きな目、鼻も整ったキレイな形にしてもらい、新たに手に入れた自分の顔にはとても満足していました。  でも、それ以上に大きかったのは、整形したことで自分にすごく自信が持てるようになったこと。これまでの私をいったんリセットして、新たな人生が始まるような気持ちでした」 鏡を見る女性 その後、現在の旦那さんと出会って27歳のときに結婚。美容整形のことは一切隠していたわけではなかったそうですが、プチ整形だとウソをついていたとか。 「完全にやってないと言ってしまうと自分が苦しくなると思ったので……。プチ整形なら話題になっていて、している人も増えていたから整形と聞いて抵抗のある男性でも受け入れてくれると思ったんです。  まあ、私の場合はプチどころか目にも鼻にもがっつりメスを入れているんですけどね(苦笑)」

母親が彼に整形のことをしゃべってしまった

 そのため、整形前の子供のころから大学時代までの写真は、ウソがバレてしまうことを恐れて旦那さんにはほとんど見せていませんでした。 「ピンボケ気味だったり、ちょっと遠目に写っているような“大丈夫そうな写真”を事前に選別しておき、見られたくない写真はアルバムから抜いていました。  あと、結婚式も身内だけでやろうと提案したのですが、それも友達を呼んで整形したことを彼にバレるのが嫌だったからです。誰もペラペラと喋るとは思っていませんけど、それが気になって結婚式に集中できなくなりそうだったので」 プチ整形 ところが、旦那さんは彼女がプチ整形ではなく、本格的な美容整形の手術を受けたことを知っていたそうです。 「結婚前は実家暮らしで彼もよく遊びに来ていて、私が買い物に出かけて家には彼とウチの母だけってこともあったんです。どうやらそのときに母が整形のことを喋っちゃったみたいで。 『実は、前から知っていたんだ。こっちこそ知らないフリしてゴメン』ってなぜか彼のほうから謝られました。ウソをついていたのは私のほうなのに。彼が怒ってなかったからすごくホッとしちゃって、涙が止まりませんでした」

帰国子女の彼は整形に偏見がなかった

 ちなみに旦那さんは親の仕事の関係で子供のころからアメリカに住んでいたそうで、整形に対する偏見などをまったく持っていなかったんだとか。結果的に彼女が一方的に心配していただけでしたが、これは単にラッキーだっただけなのかもしれません。  なかには相手の男性に受け入れてもらえず、別れてしまうケースもあるからです。 「だから、私も正直に言い出せず、プチ整形なんてウソをついてしまったんです。けど、整形に理解のあった彼のおかげで隠さずに済んだため、今は彼の前でヘンに身構えることもなく自然体でいられます」  恋人や奥さんが過去に美容整形をしていてもそれが交際前の施術の場合、パートナーの多くはその事実を知らないと言われています。  しかし、冒頭でも触れましたが今は一般女性はもちろん、芸能人にも整形を告白する人が増えています。整形に対する偏見がなくなる日もそう遠いことではないのかもしれませんね。 ―ついたウソ・つかれたウソの顛末― <文/トシタカマサ イラスト/カツオ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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