彼の将来の夢はマーベルのヒーローで、イラストも描いてみたいという漠然としているバイト男子。デートでパンケーキを食べに行き「プレーン」というメニューを見て、原材料は「プレーン」だと思い込んだり、年上のケニーに「甘え気質」だと指摘されると「甘い?」と聞き返したり、天然ボケなのでしょうか。イケメンだと許されるのが不思議です。
尊敬する坂本龍馬について「自分が危ないとわかってるのに、自分の足で歩いて仲直りさせた」と、流佳なりの言葉で説明していたり、努力しようとしているのは伝わります。
憧れの香織をデートに誘うときは「
俺も絵が描きたい。絵具……絵具じゃなくて絵の道具、一緒に買いに行きたい」と誘っていました。画材を絵具と表現するのははじめて聞きました。
なついてくる流佳のことを香織は「かわいくて養いたい」と言っていましたが、男性としては見られないというか、次元が合っていないようです。
会話していて黙ってしまう流佳に対して、「困った時にうーんってなっちゃうじゃん。あれっこの話題話していいのかなって」と、疑問をぶつけたら「
俺、結構心で返事しちゃうタイプ」と、流佳。
思わず「声に出そ」と忠告した香織ですが、「
俺ねえ、会話中考えるじゃん。考えついて言おうと思ったらもう会話が進んでるの」という流佳の返事に、これ以上詰めたらまずいかもしれない、と何か察した風でした。
テラスハウスの国語力に対して甚大な破壊力を持っている流佳。きっと右脳派というか感覚で生きているのでしょう。まだ二十歳、実はすごい天才肌で今後ブレイクするかもしれないと、ルックスが保たれるのを祈りつつ、温かく見守っていきたいです。
<文&イラスト/辛酸なめ子>
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