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夫が発達障害かも…と悩む妻。すれ違いすぎる会話に涙が止まらない

二人でいるのに孤独――妻を家族だと思えない夫

私達は家族なのに、なんでこうなんだろう。一緒にいても一人みたいで寂しいよ」  イクミさんが泣きながらつぶやくと、彼は怪訝(けげん)そうに言いました。 「家族?結婚 イクミさんは愕然(がくぜん)とします。「私とあなたは結婚したんだから、家族じゃないの?」 「家族は実家の人たちだから、イクミを家族と思ったことない」  平然と話す彼の態度は、どこか他人事のようにイクミさんには思えました。  お互いのことを話しているのに、なぜか他人事のような彼の態度に怒りを覚えたり、どこまでも話が平行線をたどる絶望感に涙が溢(あふ)れてきたり、最初は冷静に話しているつもりでも、だんだん感情的になってしまう自分には、失望もするのでした。  彼と話せば話すほど、気持ちがすれ違っているということを思い知らされます。二人でいるのに、なぜずっと寂しいのだろう? お互いに望んで一緒にいるはずなのに、どうしてこうなってしまうのだろう? その原因をなかなか突き止めずにいることを、イクミさんは薄気味悪く感じていました。  そして、あるきっかけで「発達障害の可能性」を指摘されることに――(続く。後日公開予定)。 <自閉症スぺクトラム(ASD)について>  人によってどの特徴や特性がどれくらい出るかに差があることから、「スペクトラム(連続性)」とされています。色のグラデーションのように連続したものという意味で、自閉症スペクトラムである人とそうでない人のあいだには、明確な境界線がありません。  今、自閉症スペクトラムをもつ人の割合は、約100人に1人といわれています。自閉症スペクトラムかどうかということは、専門機関で丁寧な検査を受けなければわかりません。つまり、検査を受けていない未診断の人は、この数字に含まれていないということになるため、100人に1人という数は実態とかけ離れたものかもしれません。 <文/佐藤 由実> 【参考文献】 梅永雄二監修『よくわかる大人のアスペルガー』(主婦の友社) 【参考サイト】 「ライフステージに応じた自閉症スペクトラム者に対する支援のための手引き」国立精神・神経センター精神保健研究所 「アスペルガー症候群について」厚生労働省 e-ヘルスネット
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