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かけるだけパスタソースの進化がすごい。本格・濃厚チーズソースもお家で

 ますます大充実。 パスタソース「パスタソース」の進化が止まりません。スーパーの売り場に行くと、ウニ味や濃厚チーズソース……、あまりの百花繚乱ぶりにワクワクしてしまいます。そのバリエーションは、おそらく「レトルトカレー」以上。確かに、パスタを茹でるだけで専門店を彷彿とさせるパスタ料理が作れたら、日々の大きな口福につながります!  そこで今回は、毎年刷新される「パスタソースのトレンド」を2019年版として5つにまとめてみました。今年はダイエットに便利なソースから楽しいネーミングモノまで大集合していましたよ!

トレンド①「香り」を満たす

左:大人むけのパスタ 黒トリュフ香るカルボナーラ(ハインツ) 中:サヴァ缶とレモンバジルのパスタソース(エスビー食品) 右:あえるパスタソース だし香る納豆(キユーピー)

左:大人むけのパスタ 黒トリュフ香るカルボナーラ(ハインツ)
中:サヴァ缶とレモンバジルのパスタソース(エスビー食品)
右:あえるパスタソース だし香る納豆(キユーピー)

 まずはじめにご紹介したいのが、ソースの“香り高さ”をアピールしたソース達。和風だしや柑橘類の香りから、バジルやトリュフといったちょっと特別感のあるものまで、実にたくさんのアイテムがそろっています。これまで「香り」はレトルトソースの弱点(加熱殺菌工程により風味が落ちてしまう)として指摘されてきましたが、メーカーサイドの工夫によって華やかな香りを楽しめるような商品がたくさん生まれています。 ●大人むけのパスタ 黒トリュフ香るカルボナーラ(ハインツ) ●サヴァ缶とレモンバジルのパスタソース(エスビー食品) ●あえるパスタソース だし香る納豆(キユーピー)

トレンド②「機能性表示」のダイエット向きソース

左:マ・マー “カラダに、おいしいこと。”1/3日分の食物繊維 3種のきのこの和風ソース(日清製粉グループ) 右:マ・マー “カラダに、おいしいこと。”1/3日分の食物繊維 ごぼうと香味野菜のミートソース(同上)

左:マ・マー “カラダに、おいしいこと。”1/3日分の食物繊維 3種のきのこの和風ソース(日清製粉グループ)
右:マ・マー “カラダに、おいしいこと。”1/3日分の食物繊維 ごぼうと香味野菜のミートソース(同上)

 パスタは美味しいけれど太るから……、というイメージを持っている人を救うようなソースも登場しています。ごぼうやきのこなどの「食物繊維」が豊富な食材を使いながら、食後高血糖を抑えてくれる働きを機能性表示として明記されたヘルシーソースは、ダイエットの心強い味方になることでしょう。ドリンクや麺類と並び、パスタソースでも血糖値コントロール系は台頭しています。 ●マ・マー “カラダに、おいしいこと。”1/3日分の食物繊維 3種のきのこの和風ソース(日清製粉グループ) ●マ・マー “カラダに、おいしいこと。”1/3日分の食物繊維 ごぼうと香味野菜のミートソース(同上)

トレンド③温めなくてOK

左:マ・マー Palette パルメザンチーズの明太子クリーム 中:マ・マー Palette スモークチーズのカルボナーラ 右:マ・マー Palette きのこのクリーミーボロネーゼ

左:マ・マー Palette パルメザンチーズの明太子クリーム
中:マ・マー Palette スモークチーズのカルボナーラ
右:マ・マー Palette きのこのクリーミーボロネーゼ

 これまでのソースの多くは、鍋で湯せんするかレンチンするかという「温め」が必要なものが主流でした。ところが最近では、温めずにそのまま和えることができるソースが豊富にそろうようになってきました。しかもふりかけタイプではなく、カルボナーラなどの「クリーム系」まで登場し、「便利でしっかりおいしい」を実現してくれています。同じ「パレットシリーズ」で発売されている幅広パスタ「フェットチーネ」と合わせると、満足度もアップするでしょう。 ●マ・マー Palette パルメザンチーズの明太子クリーム(日清製粉グループ) ●マ・マー Palette スモークチーズのカルボナーラ(同上) ●マ・マー Palette きのこのクリーミーボロネーゼ(同上)

トレンド④ネーミングがそそられる

左上:REGALO ペペロンチーノの希望(日本製粉) 右上:REGALO トマトクリームの魅惑(同上) 下:洋麺屋ピエトロ 絶望スパゲティ(ピエトロ)

左上:REGALO ペペロンチーノの希望(日本製粉)
右上:REGALO トマトクリームの魅惑(同上)
下:洋麺屋ピエトロ 絶望スパゲティ(ピエトロ)

 パスタソース生活を飽きさせないような、楽しい商品も目立つようになってきました。例えば、「絶望スパゲティ」。食べたことのない人からすると、「どんな味なの?食べてみよう!」と好奇心がそそられるはず。「味」に関する表現だけでなく、ポジティブなイメージを想起させるネーミングは、楽しい食卓をもたらしてくれることでしょう。個人的にこういうアイテムは大好きです。 ●REGALO ペペロンチーノの希望(日本製粉) ●REGALO トマトクリームの魅惑(同上) ●洋麺屋ピエトロ 絶望スパゲティ(ピエトロ)

トレンド⑤「ご当地食材」がパスタで輝く

左:まぜるだけのスパゲッティソース ご当地の味 秋田いぶりがっこ&チーズ 右:まぜるだけのスパゲッティソース ご当地の味 瀬戸内レモン&オリーブ

左:まぜるだけのスパゲッティソース ご当地の味 秋田いぶりがっこ&チーズ
右:まぜるだけのスパゲッティソース ご当地の味 瀬戸内レモン&オリーブ

 最後は、日本ならではの「ご当地食材」を主役にしたユニークなソース。エスビーから発売されているのは3種で、秋田の「いぶりがっこ」や瀬戸内の「レモン」、長崎の「からすみ」をパスタ料理で楽しめるように作られています。ますますパスタ料理が好きになる、食べることが楽しくなるようなソースですから、種類が増えることを強く望みます! ●まぜるだけのスパゲッティソース ご当地の味 秋田いぶりがっこ&チーズ ●まぜるだけのスパゲッティソース ご当地の味 瀬戸内レモン&オリーブ パスタソース<文・写真/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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