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ママが号泣すると噂のアニメ『すみっコぐらし』、ホントに泣けるか観にいったら…

「泣ける」、「心が洗われる」、「逆詐欺映画だ!」などと今ネット上をざわつかせている、すみっコぐらしの映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』。
画像は映画公式サイトより

画像は映画公式サイトより

 どうやら子どもの付き添いとして劇場を訪れた親のほうが大号泣してしまうというパターンが多いらしく、“大人にも刺さる作品”として話題になっています。  今までもクレヨンしんちゃんのオトナ帝国の逆襲やアッパレ戦国大合戦など、大人が観ても泣けるアニメ映画というのは度々話題になってきましたが、今回はまさかのすみっコぐらし。「え、あんなほんわかしたキャラクターの映画で本当に泣けるの?」と気になったので、すみっコ大好きな小3の娘と共に映画館へと足を運んでみました。

口コミの影響か、激混みの映画館

 公開から2週間が経過していたので休日でも大丈夫だろう、とネット予約もせずフラフラと行ったら、観たかった回はすでに満席! 仕方なくその場で1本遅い回をネット予約することにしたのですが、上映2時間前の時点で席はすでに半分ほど埋まっている状態でした。  先に述べておくと、筆者は友人から「一緒に映画を観るとどんな映画でも良い作品だって思えてくる」と言われるくらい涙腺の緩さはお墨付き。今回も本編が始まる前に流れていたアクエリアスのロングバーションのCMで既にしっかりフライング泣きをしたほどです。  すみっコのキャラクター達は喋らないので、映画は井ノ原快彦さんと本上まなみさんのナレーション&ひらがなの字幕により進行していきます。字幕が出るたびにそれをたどたどしく読み上げる子ども達の声が場内から聞こえてきて微笑ましかったです

あらすじは「迷子のひよこのおうち探し」

 ひょんなことから飛び出す仕掛け絵本の中に入ってしまったすみっコたちが、桃太郎やマッチ売りの少女などさまざまな昔話や童話の世界へ迷い込んでしまいます。そこで出会ったのは自分が誰で、どこから来たのかわからない一匹のひよこ。ひよこのおうちを探すために、すみっコたちの冒険が始まります。

ラストは感動の涙で包まれるはずが…

 まず冒頭でキャラクター紹介があるので、すみっコの知識が全くない人でも安心です。子供向けの映画ということもあり会場は賑やか。笑いが起こることも何度もあり、その度に隣に座っている娘の反応を盗み見るのですが、笑いもせずただひたすらポップコーンを食べ続けるばかり。  序盤はゆるーい展開なので、筆者も娘が持っているポップコーンをつまみながらまったりと(眠気と戦いつつ)鑑賞しました。しかし物語も中盤にさしかかる頃になると徐々に不安になっていく筆者。……いつ泣かしにきてくれるのだろうか。そしてさっきからなぜポップコーンが取りずらいのか。疑問に思い横を見ると、娘がさりげなく肘でガードしているではないか。恐るべし食い意地。  そしていよいよ感動のシーン。展開はなんとなく読めてしまっていたものの、それでも目に涙が滲みます。さきほどまで子ども達の賑やかな声が聞こえていた場内は、気付けば静まり返り誰もがスクリーンに釘づけに。しかし、最初から今までひたすらポップコーンをほおばり続ける娘の手の動きが、ぼやける視界の隅でものすごく主張してきて物語に集中できない…。さらにそこに追い打ちをかけるように「あ!これ私、どういうことかわかっちゃった!」と娘にコソコソと耳元で話しかけられ、筆者の涙と感動は完全にかき消されてしまいました。
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