クリスマスの「ローストチキン」をフライパンだけでシンプルに作る方法
【私、今日から料理上手です Vol.4】~クリスマス・ディナー編 第1回~
手作りは、やっぱりおいしい。
もうすぐクリスマス。“クリスマスグルメ”として真っ先にイメージするのは、「ローストチキン」ではないでしょうか? 骨付きジューシーなチキンを、熱々の焼きたての状態で食べる幸せは、無二の幸せでしょう。でも料理素人には難しいのでは……、なんて思ってしまいますよね。実は料理に自信がなくても、大丈夫! シンプルな食材で、簡単に、おいしく作ることが可能なんです!
そこで今回は、フライパンで焼いて感動級の味!「クリスマスローストチキン」の作り方をご紹介したいと思います。
チキンの下味となると、特別なハーブや調味料が必要なんじゃないかと想像する人も少なくないでしょう。今回は、もっと身近で、子供も大好きな「てりやき味」を作りますので、そういうものは一切不要。下味に使うのは、「しょうゆ」と「ジャム」の2つのみなんです。ジャム???そうです、オススメは、イチゴかあんず(アプリコット)のジャムをご準備ください。
イチゴジャムは、酸味のある濃厚さがお肉料理と相性が良く、華やかな香りを与えてくれます。あんず(アプリコット)ジャムは、ジャム売り場に必ずや置いてあるものの、意外と手が伸びない人もいるはず。イチゴなどと同じ値段感で購入することができます。味の特徴としては、華やかな香りを重視したい人はイチゴ、てりやき味のまろやかさを重視したい人はあんずを選ぶと良いでしょう(今回は2つをミックスして使っています)。
下味タレの分量は、骨付きチキン1本につき、醤油大さじ3+ジャム大さじ1.5(※)。たったこれだけですが、醤油と果物のパワーを信じましょう。シンプルな味付けは鶏肉本来の旨味をしっかり堪能することができます。スパイシーさやコクを加えたい人は、すりおろしショウガやニンニク、コショウや七味唐辛子を加えたりと、慣れてきたらアレンジも楽しんでみてくださいね。
※1日以上肉を漬け込む場合は、醤油大さじ2+ジャム大さじ1にしてください。
では早速作り方をご案内しましょう。
【材料(1人分)】
鶏骨付きモモ肉 1本
醤油 大さじ3
ジャム(イチゴ・あんず) 大さじ1.5
【作り方】
(1)骨付きもも肉の裏側をフォークで刺し、焼いたときの縮みや下味がつきやすいようにする
(2)厚手のビニール袋に醤油とジャムを加えてよく混ぜてから、肉を加えて全体を良くなじませる。封をして数時間置くか、急ぎの場合は、ボウルに50度くらい(給湯のお湯でOK、冷めたら取り換える)のお湯を入れて、その中にビニール袋(必ず封をすること!)を入れて30分置く。冷蔵庫に入れて一晩置く場合は、先述したようにタレの量を2/3にすること
(3)フライパンを熱し、しっかり温まったら肉を皮側から焼く。フッ素樹脂加工のフライパンでない場合は油をひく
(4)皮がこんがり焼けたらひっくり返し、フタをして超弱火にした状態で15分じっくり焼く。火を止めて5分放置しておく。
(5)焼きあがったら、お好みの皿に盛りつければ完成。ホイルなどを巻いてクリスマスらしくラッピングしたり、野菜などを付け合わせるといいですね
あとは、「愛情込めて焼くこと」が重要です。気持ちのこもった料理に勝るものはありません! 何度か練習すると、本番はバッチリ上手に仕上がるでしょうから、練習も楽しみながらトライして見てくださいね! 素敵なクリスマスシーズンをお過ごしください。
【参考】⇒簡単すぎて感動の「ローストビーフ」レシピ。フライパンだけでプロ並みの味に
<文、写真/スギアカツキ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
ポイントは1つ、下味にあり
シンプルなのに感動級!「クリスマスチキンの照り焼き」の作り方
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12