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神社で特別なご祈願「昇殿参拝」の服装と玉串料は?/初詣のお作法

 初詣などに行くと、神社の拝殿内でご祈祷を受けている人たちをたまに見かけませんか? 初めてだとちょっと腰が引けてしまう昇殿参拝(しょうでんさんぱい)は、どうふるまえばいい?  神社検定(※)公式テキスト①『神社のいろは』(監修・神社本庁)から、正しい方法をご紹介します。 昇殿参拝

神社の拝殿内で参拝するときの作法

 一般的な参拝の場合は、参拝が終わり、お札やお守りなどを頒布してもらったら、ご本殿に向けて一礼し、最後に鳥居を出るときに一礼して境内を離れましょう。複数の鳥居がある場合は、鳥居ごとにご本殿に向かって一礼して離れるとより丁寧でしょう。  改まって参拝したいときや、特別な祈願がある場合には、社務所か授与所で申し込み、拝殿内で参拝することができます。神社によっては神楽殿で行う場合もありますが、これを昇殿参拝(しょうでんさんぱい)、もしくは正式参拝といいます。特に願い事に関する祝詞(のりと)をあげてもらう場合には、ご祈願やご祈祷ともいいます。  ご祈願やご祈祷の場合、お願いしたい内容をあらかじめ告げ、玉串料(たまぐしりょう)を納めてお祓いを受けてから、神職の案内で昇殿します。玉串料とは、神様にお供えする金品のことをいいます。ご神前に金品やお酒などを奉納するときの表書きは、「玉串料」「御榊(おさかき)料」「初穂(はつほ)料」や「御神前」「御供(おそなえ)」などが一般的です。  玉串とは、榊の枝に紙垂(しで)や木綿(ゆう)を付けたもので、お参りのときに神前に捧げるものです。ですから、玉串料や御榊料とは、その代わりの金品ということになります。初穂料とは、これも「お賽銭」の項目(「お賽銭と参拝の際に鳴らす鈴の意味について教えてください」)で少しふれましたが、その年に初めて収穫された米の代わりにお供えするものという意味になります。
玉串

玉串

男性はジャケット&ネクタイ、女性もきちんとした服で

 服装は、普段の参拝とは違い、ご神前により近づくわけですから一定の配慮が必要です。本来ならば洋装・和装ともに正装とすべきところですが、洋装の場合、男性は略礼服(ブラックスーツ)やダークスーツなど、華美にはならないネクタイ・ジャケットを着用し、女性の場合はそれに準じる服装がふさわしいでしょう。  和装の場合は、男性は紋付羽織袴、女性は黒の留袖・振袖を最上位の正装(「五つ紋」)とし、場に応じて「三つ紋」、「一つ紋」となります。特に女性の和装については、訪問着での参拝は華やかで場を引き立たせますが、華美になりすぎないように注意が必要です。昇殿参拝の作法は、地鎮祭(じちんさい)などの神事にも共通することですから覚えておくと便利でしょう。  拝殿では、立って拝礼する立礼(りゅうれい)か、座っての座礼(ざれい)かのどちらかになります。立礼の場合は胡床(こしょう)などの腰かけを用い、座礼の場合には正座をします。座礼のときに注意したいのは、本殿の真ん中にあたる中心線には座らないことです。  先にもふれましたが、神様の正面を正中(せいちゅう)といい、神様の通り道になるからです。ご本殿の構造によっては拝殿の真ん中が正中にあたるとは限りませんから、神職の指示に従いましょう。立って行う立礼は、座って行う座礼の作法に準じて行います。 神社のいろは 玉串料と胡床(こしょう)<ポイント> 申し込めば、玉串料を納めて拝殿か神楽殿で特別に昇殿参拝ができる。玉串料とは神様にお供えする金品のこと。昇殿参拝では一定の作法が伴う。男性であればジャケット・ネクタイ着用が原則で、女性もそれに準じた服装。状況によっては華やぎのある服装でもよい。 神社のいろは神社検定(神道文化検定):神社が好きな人や、日本文化をもっと知りたい方のための検定で、主催は公益財団法人日本文化興隆財団。第9回検定が令和2年6月28日(日)に全国で開催される <監修/神社本庁>
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