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アイドルファン間でトラブルになりやすい、席やチケットのこと

ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ  ヲタ友――それは、ヲタ活の喜びや悲しみを分かちあえる頼もしい仲間。そして時には、デリケートな対応を迫られる難しい存在でもあります。チケットもファンサも、みな平等に手にできるわけではないから、自分が置かれた状況によって心持ちも変わるもの。  今回は、“ヲタ友には言わないこと”について、ジャニヲタさんたちにお話を伺いました。 良席を引き当ててもハッキリ言わない

激戦のチケットが当たっても言わない

「私が当たったチケットは、すべて自分も一緒に行くと決めつけていた友人がいました。誘っていなくても、“ミカがチケット当ててくれたから、ライブ行けるんだ!”とまわりに触れ回り、本当に誘いたかった人を誘えなくなってしまったり……。今は、話すとしたらきちんと同行者が決まってからか、探られても“今回は激戦だったよね~”、“きびしいよね~”みたいに、にごすことにしています」(ミカさん)  人気のチケットが関わると、「こちらは前に誘ったのに、誘ってくれなかった」などと、心にさざなみが立つこともあります。余計なトラブルを避けるため、「当たってもなるべく内緒にしておく」という人は少なくないようです。  また、相手に気を遣わせないために、敢えて当落の詮索をしない人もいる模様。 「自分は外れてしまったからチケットを探したいけれど、相手にプレッシャーをかけたいわけではないので、その場合は“あなたは当たった?”とは訊かず、“外れてしまったので、もしお知り合いでお心当たりの方がいらしたら、よろしくお願いします”と言います」(リンさん)  こんな伝えかたは、あたりがやわらかくてよさそうです。

良席を引き当てても言わない

「友だちに自分より“良席”に入るのが許せず、根掘り葉掘り見えやすさを訊いてきたり、“前に自分が入った席はもっとよかった”などとマウントを取る人がいます。めんどくさいので、彼女には具体的な席は言わず、どんな席でも“死にそうな席!”と答えるようにしています。近ければ“近すぎて、ドキドキして死にそうな席!”だし、遠ければ“遠すぎて、切なくて死にそうな席!”ってことで」(モモミさん)  SNSで「ヲタ友に座席を伝えるか?」アンケートを取った際、「自発的に伝える」という方は少数で、1位は「訊かれたら答える」という結果になりました。さらっとした興味で「席、どこだった?」というのではなくて、なかには勝ったとか負けたとか言って雰囲気を悪くする人もいるので、自分からわざわざ言う人は少ないのかもしれません。  なごやかな会話ができないお相手なら、モモミさんのように煙に巻く答え方も、ユーモアがあっていいですね。

ヲタ友の“担当”に遭遇しても言わない

「ヲタ友の大好きなタレントさんに、偶然会いました。なにげなく彼女にその話をしたら“ずるい!”“なんであなたが?”と責められ続け、まるで悪いことをしたような気分に……。実はその後も同じタレントさんを見かけましたが、もう絶対言うのはやめました」(ミユキさん)  ヲタさんの中には、「なぜ私じゃなくて、あなたが彼に会うの?」と恨みがましく思う人もいます。気持ちはわかりますが、理不尽な怒りや嫉妬をお友だちにぶつけるのは、お門違いというもの。彼を思うあまり煮詰まっている方には、刺激になるようなことは言わない、言うにしてもしばらく寝かせてから「そういえば……」と話すほうがベターかと思います。  いかがでしょうか? “ヲタ友には言わないこと”を見てきましたが、実はこれよりも大事なのは、“ヲタ友にぶつけてはダメなこと”だったりします。  私もかつて、「なぜ自分には2階! 2階! 見切れ! 立見! みたいな席ばかり来るのに、あの人には何回も最前が来るの?」とか、「どうして私は全滅で、彼女はいくつも当たってるの?」とか、ドス黒い思いが渦巻いて、なんの罪もないヲタ友と素直に話せないことがありました。でも、すべては時の運やら偶然のなせるわざ。  うらやましいことがあっても、それをゴールキーパーのようにしっかり受け止めて、暴れずなだめるのがおすすめです。流れはそのうちきっと変わるはず、ですから! <文/みきーる イラスト/二平瑞樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!
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